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20020226 空気ミハル君

 空気ミハル君$${^{*1}}$$という自転車のタイヤの空気圧を監視する部品がある。たまたまテレビジョンの広告で見かけた時、名前の付け方$${^{*2}}$$も気になったが、空気圧を監視する仕組みも気になった。

 この「ミハル君」は自転車の車輪の金属部分$${^{*3}}$$に付けられており自転車のタイヤの空気が減ってくると赤い表示が出てきて空気圧不足を知らせてくれる。何か電気的な仕掛けで空気の圧力を測定しているのかと思っていたが違っていた。

 形はタイヤの空気の栓に似ている。構造$${^{*4}}$$は一番外側が透明の樹脂でその中にタイヤの空気圧に対応して上下する灰色をした筒があり、その筒の中に赤く色が塗ってある棒が入っている。空気が十分入っている時は灰色の筒がタイヤチューブに押されて上にあがり、赤色の棒が見えなくなる。タイヤの空気が抜けてくると灰色の筒が下がってきて赤色の棒が見えてきて空気が不足していることを示してくれる。電気的な仕掛けは一切無かった。

 空気圧が不足の時にただ単に灰色の筒が下がるだけだと「ミハル君」がタイヤの上に来た時に筒が下がってきて空気圧が適正かどうか判らなくなる。従って「ミハル君」には板バネが仕込まれており、チューブが押し出す力と板バネの釣り合いによってどこにあっても空気圧の過不足が判る様になっている。

 私はこの部品が自転車の空気を入れる栓の部分に付いていると思っていたが、そうではなかった。車輪の金属部分の別にもう一つ穴を開けて付けなければいけない。ということは「ミハル君」は単独では売られずに常に自転車の付属品$${^{*5}}$$として売られることになる。これではちょっとつまらない。なんとか自転車の空気の栓の蓋を替えるだけで空気圧が表示される方法はないのだろうか。「ムシ$${^{*6}}$$」があるので難しいかも知れない。

 よくよく考えてみるとこの部品は本当に必要なのだろうか、と思えてきた。タイヤの空気圧はタイヤを指で押さえてみれば、十分か不足しているかは判る。どの程度の硬さが適正空気圧か覚えれば済むはずである。もっと工夫して「ミハル君」を単独で機能させる様にしなかったのは実はこの点ではないだろうか。あれば便利かも知れないが、無くてもよい部品ということを製造業者$${^{*7}}$$も認識しているのだろう。

*1 空気ミハル君
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