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20050814 蠅捕りリボン

 数日前から家の中で一匹の蠅がうるさいので、蠅捕りリボン$${^{*1}}$$を買ってきて天井に吊した。吊してから何日かして、ふと気が付くと蝿がいなくなっていた。リボンを見てみたが、蠅は付いていなかった。窓かどこかから出ていったのだろう。蠅はいなくなったが、リボンはそのままにしておいた。

 リボンの下には丁度去年買った蠅帳(はいちょう)$${^{*2}}$$がある。家の中のその辺りには昭和三、四十年代の空間$${^{*3}}$$が出現している。

 昭和といえば、この蝿捕りリボンを発売している会社は、すばらしい意匠の粘着式ねずみ取りを製造している。外装には水木大先生の傑作登場人物「ねずみ男」が描かれている$${^{*4}}$$。家庭用品の外装に人気漫画の登場人物を描く発想は「昭和時代」にはなかったような気がする。商品広告の手法は平成だが、ねずみ男$${^{*5}}$$は昭和そのものである。この不均衡さがいい雰囲気を醸し出している。

*1 カモ井加工紙株式会社ホームページ 製品紹介-ハエ・虫取り・ねずみ取り製品
*2 20040817 蠅帳
*3 「昭和の住まい展」開催中
*4 製品紹介-ハエ・虫取り・ねずみ取り製品
*5 ねずみ男(ねずみおとこ)

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