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20070313 笑止

 「笑止」を誤解していた。誤解していたのは意味$${^{*1}}$$ではない。成り立ちである。

 「笑い止まず」で「笑止」と思っていた。ばかばかしいので笑いが止まらないと言うわけである。考えてみると「笑い止まず」でれば、「笑不止」になりそうだ。

 これは和製の漢字熟語らしい。「勝事(しょうじ)」が転じて「しょうし」となり「笑止」という漢字が当てられたと言う。「勝事」というのは、優れていること、りっぱなことが元々の意味で、それが変化して大事件、異常な事件と言う意味にも解されるようになった。そこからどういうわけか「笑う」という字が当てられるようになったらしい。

 この「笑う」という字が当てられたことによって「大事件、異常な事件」の意味が更に「おかしいこと、ばかばかしいこと」に転じたのではないだろうか。

*1 しょうし せう― 1 【笑止】 - goo 辞書

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