相対座標でなく絶対座標で評価しよう

今日は相対座標でなく絶対座標で評価しようについて書いていきたいと思います。

「どういうことだよ」って感じなので言葉の説明から入りますね。

相対座標とはある特定の点(基点)を基準にして、その点からの距離で決定される座標である。相対座標は正確な座標値を決めなくても、基点からの位置関係だけで点の位置を定めることが出来ます。

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一方、絶対座標とは原点を基準にして原点からの距離で決定される座標である。絶対座標を決めるためには常に原点(0, 0)から水平距離、垂直距離を把握して点を定める必要があります。

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・相対座標の方が絶対座標よりも簡単

例えば、あなたが何かのテストで80点を取ったとします。その80点だけではそれを評価するのは難しいですよね。そこで、同じテストを受けた友達が60点とか70点であれば、自分は周りと比較して良く出来たのだと評価することが出来ます。

これはテスト以外でもSNSのフォロワーが誰々と比べて何人多い少ない、誰々さんは私よりも年収が多い少ない…

自分の現在地は比較対象をもってくれば、簡単に評価することが出来ます。

・相対座標の落とし穴

相対評価は評価が簡単な反面、常に他人と自分の比較が際限なく続き、自分の欲求が満たされず苦しむことになります。ここに関しては私が多くを書かなくても心あたりがあるのではと思います。

では人との比較を辞めたらどうなるのか。相対座標でしか評価できない人は途端に自分の現在地が分からなくなります。

今までは誰か比較する対象がいたから、それを基準に自分を評価することが出来ました。しかし、比較対象を失うと自分の現在地そのものを評価してくれるものは何もなくなります。

今まで自分の現在地を相対座標でしか評価したことがなかったから、何か比較する基準を見つけられないと、何をしたら良いのか分からない状態になってしまうのだと思います。

じゃあどうすればいいのか。絶対座標を使って評価しましょう。


・絶対座標を使って評価する

絶対座標を持っている人は自分の現在地を評価するために誰かを引き合いに出す必要はありません。常に自分の定めた原点からの距離で自分の現在地を把握することが出来ます。

・絶対座標で評価するには軸が欠かせない

絶対座標で評価するためにはどうすれば良いのか。原点を設定する必要があります。原点を設定するためには軸を設定する必要があります。例えば、原点(0, 0)を設定するためにはx軸、y軸の2つの軸を設定する必要があります。軸を定めると軸に従ってあらゆる点を評価することができます。自分の現在地はもちろん、他人についても自分の現在地との相対的な距離ではなく、自分の設定した原点からの距離で座標を決定することが出来ます。

微妙な違いだが、絶対座標の場合、自分と他人を比較しているわけではありません。あくまで自分の設定した原点からの距離で他人の現在地を評価しています。絶対座標で評価できる人は自分と他人を比べているのではなく、軸に従って自分はどうなのか、他人はどうなのかと評価することが出来ます。ただし、他人について評価する時は注意が入ります。自分が設定した軸と他人が設定した軸が違う可能性があるからです。自分が重視して軸に設定したことも他人にとっては全く重要視していないことだってあり得ます。自分の設定した軸で他人を評価して、それを本人にその評価を押し付けるのは間違いです。知らず知らずのうちに自分と他人を比較してしまっています。それはまだ相対評価の考えが抜け切れていないのでしょう。

このように考えると他人に対して嫉妬したり、マウントをとったりする事に意味がなくなり、自分の事に集中できます。自分のことに集中できるのも軸があって原点が定まっているからなんです。実は相対座標には軸というものがありません。相対座標はあくまで基点との距離で座標が決まります。誰かと比較しなければ、自分の現在地を評価することが出来ないのです。

相対座標でなく、絶対座標で考えるのはとても大切です。そのためにもまず自分の中の軸を設定して少しずつ絶対座標で評価できるようになりましょう。


じゃあ、またいつか会いましょう!

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