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研究室選びの時に気をつけること

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今日は大学院の研究室選びで気をつけるポイントについて話します。

まず何よりも大切なことは、自分がやりたいこと、2年間ないし3年間自分がやり切れることであるということです。

確かにブラックすぎる研究室も中には存在するので、そういうところは避ける必要があります。しかし、選ぶ基準がホワイトだから、楽して遊びたいからというだけでは、2年間、3年間がすごくもったいないです。

正直、楽だからという理由で大学院に行くのなら、行かないで就職した方がいいと思います。

大学院時代に学部で就職した同級生と会ったりすると、金回りが大きく変わっていて、自分はこんなところで何やっているんだろうと思うことがあります。

その時に今やりたいことに向かってまっすぐ取り組んでいれば、気落ちしたり、卑屈になることはないはずです。心配しないでください。大学院での経験はあなたの人生に置いて大変貴重なモノになるはずです。

そのためにも自分が納得できる研究室を選ぶことが大切です。

やりたいこと、行きたい研究室が決まっている人はもうこれ以上読み進める必要はないです。有意義な研究室生活になることをお祈りしています。

では、やりたいことがない場合はどうすればいいか。


1. 成果がでているか


どんなにその研究に興味があっても、まったく成果が出ずに苦しむのはとてもしんどいです。これは研究に限った話ではありませんが、ある程度の成功体験がないと、研究をしていても、どこをどう改善していいかが分かりません。精神的にも、どうせまた失敗するんだというネガティブループに陥ってしまいます。

ある程度の成功体験は必ず必要です。私はできるんだという自信にもつながります。


どこの研究室が成果出ているかは、どこのジャーナルに論文を出しているか(インパクトファクターが全てではありませんが、1つの基準にはなります)、プレスリリースをどれぐらいしているか、学科の先輩などに尋ねてみるといいと思います。

2. 研究資金が潤沢であるか


研究するのにもお金がかかります。教授などが獲得した科研費などがなければ、研究はできません。

研究室での2年、3年はあっという間です。1日1日が貴重です。そんな時に、研究費ないから来月まで実験禁止、キムワイプも使っちゃダメ、とか言っている研究室に入るのは、あなたの人生において大きなマイナスです。

避けられる不利益は未然に防いでおきましょう。もっと分かりやすく言えば、貧乏な家に生まれるか、お金持ちの家に生まれるか、みたいなイメージです。子供は親を選ぶことが出来ませんが、研究室はあなたが選ぶことが出来ます。

3. 教授などの人間性に問題がないか


研究室は研究をするだけの場所ではありません。実験結果について、教授や先輩とディスカッションをする機会も多くあります。

コミュニケーションの機会は避けて通れません。教授が理不尽にキレる、パワハラ、セクハラをしてくるところは、どんなに研究が面白そうでも、その研究室には行ってはいけません。事前にチェックしておきましょう。

研究室では、助教授やポスドク、ドクターの学生に教えてもらう機会が多いので、彼ら彼女らとのコミュニケーションも大切です。

4. 規模が大き過ぎないか


2.と4.を両立するのは難しいですが、規模が大きくなればなるほど、一人一人の学生への面倒が見切れなくなります。

規模が大きいところは共同研究先も多いですから、その共同研究を継続するための歯車の1つになってしまうこともあり得ます。

さらに修士で卒業するのであれば、上手くいかない可能性が高いけど、ポスドクやドクターにやらせるわけにはいかないみたいなテーマを担当する可能性もゼロではありません。

こういうテーマを担当すると、精神的にとてもしんどいです。1.で書いたように、ある程度の成功体験がないと、技術を習得することも、成長して自分で考え抜く力も身につかないのです。

これに関しては、どの研究室でも起こり得ますが、規模が大きいところほどその可能性が高まります。


こんな感じです。もし研究室選びで困っていたら、


1. 成果が出ているか
2. 研究資金が潤沢であるか(潤沢まででなくても、資金繰りに苦労していないこと)
3. 教授などの職員の人間性に問題がないか
4. 規模が大きすぎないか

を選ぶ基準にしてみると良いと思います。


ここで、1つ重要なことを言います。

行く研究室を選ぶのはあなた自身です

つまり、あなたは選ぶ立場なのです(一部、選べない残り物に行かなければいけない人もいますが)。

事前の下調べは入念に行ってください。就活についても同じです。厳しいことを言いますが、入ってみて「こんなはずじゃなかった」というのは、あなたの下調べが甘かったというのも1つの原因です。

後悔のない有意義な研究室生活になることをお祈りしています。


じゃあ、またいつか会いましょう!


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