#11 普通と、普通じゃないと。
人間はどうしたって自分と全く違う人のことはうまく理解できないね。
普通と、普通じゃない。マイノリティとマジョリティ。
多様化の時代だと声高に叫ばれるけど、これは人間の本質的でずっと前から根強い問題で、どうしたって完全解決は出来ない話。
かく言う私も、それが辛いって話だ。
誰しも分かって欲しいと思ってしまう。
そのままでどうにか愛して欲しいと思ってしまう。
でもそうやってしなだれかかっても、その人を苦しめるだけだから、泣きたくもなるよね。生きるのはある意味難しいに決まってるんだ。
人間は意外と頭がいいから、そう思うに決まっている。
自分で精一杯なのがやるせない。
自分が立つのに、夢を追うのに、精一杯すぎる。
君を受け止めるには手が小さすぎる。
今書いている話、出てくる高校生達はみんな純粋で、多様に人を思っているしもがいている。勝手に動き喋りだしてから、愛おしく眺めている。
夢を叶えたい、早く。
早く、周りの人を笑顔にする、その余裕と余白が欲しい。
大きな手が欲しい。
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