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脱ワンオペ育児!②「産後ドゥーラ」に頼ってみた

こんにちは。生後5か月の第1子を育てているライターのザキと申します。

突然ですが、赤ちゃんを産んだママを支えてくれる「産後ドゥーラ」という存在をご存じでしょうか?

「ベビーシッターや家事代行みたいなもの?」
「聞きなれない職業だけど、何をしてくれる人?」
と、詳しくご存じない方が多いかもしれません。

私も昨年妊娠をしたときに、区役所で妊産婦が利用できるサービスの説明を受けるまでは、産後ドゥーラという存在を知りませんでした。

「なんかお得そうだし、とりあえず使ってみよう!」と早速利用予約をしたものの、当日を迎えるまでは本当に頼りになるのか半信半疑。コロナ禍のご時世に他人が自宅に来るというのも不安でした。

でも実際に育児と家事のサポートを体験してみて、物理的・精神的負担が軽減されて本当に、本当に助かりました!

区の助成を受けて利用できる上限回数を使い切り、その後も自腹で定期的に頼りたいと考えるほど、産後ドゥーラは私にとって無くてはならない存在になりました。

残念ながら、産後ドゥーラを利用できる地域は限られているのが現状です。しかし「このありがたい存在をぜひ多くの方に知ってもらいたい!」と思い、産後ドゥーラを利用するメリットと利用方法について紹介します。


産後ドゥーラとは?

ドゥーラ(doula)とは、本来はギリシャ語で「女性の奴隷」という意味で、他の女性を援助する、経験豊かな女性を指す言葉だそうです。

一般社団法人ドゥーラ協会のHPでは、産後ドゥーラを下記のように説明しています。

産前産後の母親に寄り添い、支える人

https://www.doulajapan.com/howto-doula/

産前産後の助成に必要なことをすべて引き受けてくれるのが産後ドゥーラの特徴です。


ベビーシッター、家事代行との違い

産後ドゥーラと似たサービスに、ベビーシッターと家事代行があります。簡単に言うと、ベビーシッター は子育てのプロで育児が主業務、家事代行は家事遂行のプロで、家事が主業務です。

産後ドゥーラとベビーシッター・家事代行との一番の違いは、産前産後の女性に必要なサポートを臨機応変に行ってくれることです。

正直、産後しばらくの期間は、その時点での子どもの機嫌と母親自身の体調によって、サポートを頼みたい内容が分単位で変わります。また、子育てに全神経を注いでいるため、家事の細かい指示などに気を遣う余裕がありません。そんなときに、痒い所に手が届くように必要なサポートを適宜行ってくれるのが産後ドゥーラなのです。

例えば、ベビーシッターや家事代行サービスを依頼した場合、予定外の業務は行ってもらえない場合があります。私の場合は、ベビーシッターを頼んだ日にたまたま子供が寝てくれて、空いた時間に調理を頼んだところ「それはできない」と断られたことがありました。


産後ドゥーラを利用するメリット

前述の通り、産後ドゥーラは産前産後の女性に必要なサポートを臨機応変に行ってくれます。具体的には、家事を頼めて、育児も頼めて、子育て全般の相談にも乗ってくれます。そして何より、母体を第一に考え、母親のためのサポートを行ってくれます。

私が実際にドゥーラに頼んだ一例ですが、

育児では、子どもの見守り、お昼寝の寝かしつけ、授乳、おむつ替え、沐浴(ベビーバス)、

家事では、料理(母親向けの減塩&低脂肪メニュー、離乳食)、掃除、洗濯取り込み、布団干し、皿洗い などです。

家事代行のように細かい指示をしなくても母親目線で必要なサポートを適宜してもらえるので、気を遣うことなく休息できてよかったです。

また、私が依頼をしているドゥーラの方は助産師の資格を持っており、育児や家事の相談にもたくさんのってもらいました。

寝かしつけや離乳食の作り方、授乳相談、子どもがよく唸るが大丈夫か、など大小さまざまな相談に親身になって答えてもらえるのも、サポートの利点のひとつだと思います。

最近は料理を作り置きしてもらうことが多いのですが、先日は大人用メニュー6品(味噌汁も含む)と離乳食を作ってもらいました!

栄養バランスを考えた薄味メニューを作ってもらえます

買っておいた食材からメニューを考えてくれますし、リクエストも可能。

経験があるプロを独り占めできるうえ、家事も育児も相談事も気軽に頼めるのが、産後ドゥーラを利用するメリットだと思います。


産後ドゥーラを利用するには?

産後ドゥーラを探したい場合、ドゥーラ協会のHPから検索できます。助産師、保育士、栄養士等、さまざまなスキルを持った方が登録しているので、自分が求めるスキルを持つドゥーラを選ぶことができます。


もしお住いの地区で産後ドゥーラへの助成を行っている場合は、行政のHPから利用方法を確認しましょう。

ちなみに、私が利用した東京都北区では、安心パパママヘルパー事業としてベビーシッターおよび産後ドゥーラ利用への費用補助を行っています。

平日9~17時、1回あたり2時間での利用が可能で、ベビーシッター1回分、産後ドゥーラ1回分はそれぞれ無料です。無料分を除いて各最大5回ずつ1時間1000円の自己負担で利用可能となっています。

行政の補助を利用したい場合は、下記の流れで登録、予約を行います。

①利用希望日前に、事業利用登録申請書を提出する。
②承認書と利用案内を受け取る。
③利用希望日の前に、利用可能な事業者に直接申し込む。
④事業者と利用日時、支援内容、利用料の支払い等について調整を行う。
⑤所定の日時にヘルパーが訪問。


子育てママの伴走者、産後ドゥーラに頼ってみて

私自身、もうすぐ生後半年になる子どもがいる身ですが、子育てをする「助けの手」は一人でも多いほうがいいと実感しています。

家族に育児を頼むと逆に気を遣ってしまうという時は、ぜひ、産後ドゥーラを思い出してもらえたらうれしいです!

あなたに合う子育ての伴走者が見つかることを祈っています。


産後ショートステイ、産後デイケアの体験談 もぜひご覧ください。

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