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久しぶりに本屋さんで本を買ってみた
日本だとかなり頻繁に書店や古本屋に出かけていた方だが、ドイツではそれほど定期的に書店へ行かなくなってしまった。走るのと同じで、読書も自分の気持ちのいいペースで読める言語でないと、読んでいてもあまり楽しくないからだろう。
それに本棚に眠っている本もまだまだたくさんあるのだ。
今日は娘とその友人を連れてベルリンで一番好きな大型書店のDussmannへ出かけた。もうすぐギムナジウムへ進級する娘の教材を数冊と彼女の読みたい本を注文していたからだ。せっかく久しぶりに本屋に来たので、気になるコーナーをぐるっと見て回ることにした。
まずは語学コーナーで自分に合いそうなドイツ語の語彙力アップのための本を探してみる。語学の本よりも言語学の方に気になる本が何冊かあった。ポール・オースターのこれまでのエッセイやインタビューをまとめた本などがそうだ。ポール・オースターの本はさすがにドイツ語訳ではなく原文を読みたいと思ったので、地階にある英語の書籍コーナーを見に行く。結局、彼の2010年に出版になったSunset Parkを購入。ポール・オースターの小説は大学生の頃から好きで、ずっと読んでいる。それにしても、言語学コーナーにポール・オースターの著書が置いてあったのは興味深い。
同じ階にSPRACHKAMPF「言葉のバトル」というタイトルの本を見つけたので、こちらも購入することに。サブタイトルは「新しい右派がどのようにドイツ語を利用しているのか」となっている。出版社はDUDEN。DUDENは辞書で有名だが、こんな本も出しているのか、と少し驚いてしまった。AFD政党がどのような「言語ポリシー」を持っているのか、そしてそれを実際、どのように政治的に利用しているのか、といった内容になっている。
最後にもう一冊。表紙のパグに目が留まり、思わず手に取ってしまった。こういう本にはとことん弱いんだよなぁ。
涼しくなってきたし、腰を落ち着けて本を読むのもいいかもしれない。そんな風に思いながらふと自宅の本棚を見ると、山積みになった本たちと目が合ってしまった。
ごめん、ごめん。ちゃんと読むから待っててね。
積まれてある本たちに私の気持ちが伝わるかどうかは別として、その時々に手に取る本というのは傾向も違うし、時間が経ってしまえば読まない本も中には存在する。いわゆるベストセラーと呼ばれる本が自分に合うかと言えばそうでもないこともある。
だから、こんな風に書店で見かけて手にとり、目次を見たり書き出しを読んでみて判断して買うのが一番なのだ。デジタル化の波に飲まれて紙の書籍はなくなるかもしれない、なんて言われることもあるが私には今のところ全くそうは思えない。
もちろん、日本語の本は最近デジタルで読むことが増えたんだけれど。昨日もなぜかハリーポッターの2を読み出して寝不足になってしまった。何巻まであるんだっけ?今日も続きを読まなくては!
こうしてまた本の山が高くなっていくのである。
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