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また泳ぎに屋内プールへ〜ハルツ山地〜

ハルツ山地に来ているのに、子供たちのリクエストで雨が降ったり止んだりする今日もNordhausenの屋内プールへ行くことに。

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ここのスライダーがよっぽど楽しかったのだろう。実はこの間行ったときは、息子がスライダーの階段で派手に転倒して大泣きしたり、出口でプールの責任者と少し揉めたり(支払った後だったのに自動ゲートが開かず清算してないと言われた)と、ちょっとしたハプニングがあったのだ。

「またプールのシェフに怒られるかもね」

そんなことを言いながら受付に着いたら、なんとご本人が受付にいるではないか。ここは畳み掛けるように挨拶をしておくことにした。

「こんにちは!結局また来ちゃいましたー。」

シェフはそれはよかったです、と言いながらどこかへ姿をくらました。バツが悪かったのだろう。真面目なだけで、悪い人ではないのである。

今日は15分間、休みながらゆっくりじっくり泳ぎ、筋トレまでした。フィジオセラピーの先生が喜びそうなくらい真面目に取り組んでいるのだ。褒めてほしい。ベルリンにいるよりよく動いているので、とにかく始終お腹が空く。もはや子供みたいである。夕飯を食べてから、これを書いているがまたお腹が空いてきた。

それにしても、水泳はジョギングほど足に負担が掛からないが、それ以上に消費カロリーが思ったより少ないのでびっくりした。クロールやバタフライなら別なのだろうが、残念なことに平泳ぎしかできないのである。中学3年生まで金槌だったのでなんら不思議ではない。

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トレーニングを指定せず、そのまま泳いだ分はこんな風に表示されていた。「適度な運動」で負荷が「早歩き」より軽くカテゴリー化されていた。ゆっくり歩いているくらいの運動量として計測されているようだ。これは意外だった。

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子供たちには「ママも滑り台しよう!」と誘われたが、そんな暇はないのである。ベルリンでここまで空いた屋内プールにお目に掛かったことがない。すると、後で息子にお叱りをうけた。「絶対、ベルリンで次プール行ったらママも遊んでな!!」ごめんよー。メガネを外してしまうと、ひたすら泳ぐしかないのである。見えないから。メガネを外したのび太くん状態で鬼ごっこなんて水中でできないではないか…

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そんなことはさておき、結局今日は降ったりやんだりの1日で、今は夕日が山間に差している。

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今回のハルツ山地の旅、このアパートの窓からの景色が一番記憶に残りそうだ。

そういえば、ツォルゲからノルトハウゼンへ向かう道中にこんな看板を見かけた。

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「ここは1989年11月12日の午前7時半までドイツとヨーロッパが分断されていた」

「ドイツとヨーロッパが分断されていた」というのは、あまりにも大雑把な表現だが、こんな風にハルツ山地には至る所に西ドイツと東ドイツの境界線を示す名残が散見される場所なのである。

本音を言えば、ひとりでこの山間にある小さな町に引きこもって黙々と作業をしたいところだ。気分転換に走ったり、森の中のプールで泳いだりしながら。理想を言えばキリがないが、実現不可能ではないところがこれまた憎いところ。


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