定番の夕食は炊き込みご飯
ママー、今日のご飯なに?
子供たちのお決まりの文句が今日の夕飯の献立について、である。
仕事をしていようが、勉強をしながらヒーヒー言っていようが夕飯は必要。子供がいない一人暮らしをしていようものなら、恐らく度々スキップしていたであろう昼ごはんに晩ご飯。頭を使って作業しているときはメニューを考えるのも億劫になるし、いかに手抜きをしようかとあの手この手を使う。
本当はあの手この手を考えるのすら嫌になることが多々あるのだ。
だから、「定番のメニュー」なるものをいくつか作っておいて、スーパーの買い物ができるだけ早く終わるように、何も考えなくていいようにしている。
その中で個人的にも気に入っているのが今日の「炊き込みご飯」というわけ。
ひじきやにんじん、揚げにあれば椎茸を入れて萱野屋の出汁やらで炊くご飯。和食を食べるとやはりホッとする。何年ドイツに住もうが、和食は外せない。毎日じゃがいもは食べたくはないが、ご飯ならいくらでも食べられる。何なら毎日うどんでもいい。
基本的に白米と味噌汁さえあれば問題ないのだ。簡単である。
子供たちはそう単純には行かないらしく、あれこれ注文を付けてくる。ドイツのシンプルメニュー代表のカルテスエッセン(冷たい食事)と呼ばれるものがある。パンにカットしたチーズやハムにオリーブといった酒のあてのような夕飯は導入のタイミングを見事に外したようで誰も喜ばないし、なんなら「えーっ!?」と反感を買いそうな勢いである。完全に失敗。
我が家の「冷たい食事」といえば、文字通り冷たい素麺やざるそばの類になってしまう。正直、私もドイツ式のカルテスエッセンを夕飯に食べたいか、と言われればそれほどでもないので、こうなってしまったのだろう。
炊き込みご飯のおかずはレバーの煮付けだったり、茹で鳥を和えたものだったり。それにサラダと味噌汁というパターンが多い。
正直時間は掛かるが考えなくていい分、すでに楽なのだから不思議なものだ。明日から週末にかけては相方が休みを取っているので夕飯は任せようと思っている。誰かに作ってもらうご飯はやはり楽だし美味しいものだ。
あー、でも明日の昼ごはんはどうしよっかなーーー
タイトルイラスト:chiyoizmo
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