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ハルツ狭軌鉄道に乗ってハイキング

前回のハルツ山地の旅ではヴェルニゲローデを起点としていたが、今回は南部のツォルゲという小さな町である。

一日中晴れる貴重な日なので、ハルツ狭軌鉄道(HSB)に少し乗って歩きに行くことにした。乗車時間が片道1時間未満の場所で考えたところ、ベネッケンシュタイン(Benneckenstein)からドライ・アネン・ホーネン(Drei Annen Hohnen)のルートが良さそうである。これで片道40分ほどだ。

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ブロッケンの山頂へはすでに3度くらい上っているので、今回は見送ることに。機会があればシールケ(Shierke)からブロッケン山頂まで歩いてみたい。

さて、滞在先のツォルゲからベネッケンシュタインまでは車で15分ほど。駅に着いたが案内所は閉まっていて、列車の中でチケットを購入するよう案内が出ていた。

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古い鄙びた駅である。まだ本格的な夏季休暇に突入していないのだろうか、人の姿も土曜日だというのにまばらである。

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HSBの車窓から。山間のルートをガタゴト走るノスタルジックな汽車の旅。

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ドライ・アネン・ホーネへ到着。ここは切り替えポイントになっている大きめの駅なので賑わっていた。

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給水のため15分ほど停車し、先頭の汽車の方向を変える。ここで降りて、時間の許す限りケーニヒスヒュッテの滝へ向かうことに。その前に腹ごしらえを。駅のすぐ側に評判の「豆のスープ」を提供するKUKKI'sインビスがあるらしい。

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このボリュームなので2人でひとつで十分である。Knackerという香辛料の効いたソーセージ付きのものを注文する。ブロッケン山頂でも豆のスープを食べた記憶があるのでハルツ山地の名物なのだろう。

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滝へのルートはどこだろう。道標に従ってそれらしきゲートを見つけた。山間はグーグル先生に頼れない場所がほとんどなので、事前に大体の方向を把握しておいた方がいい。さらにいいのは山歩き専用の地図だろうか。

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花を見つけては立ち止まり、蝶を見つけては立ち止まるので思った通り、目的の滝を見ることはできなかった。

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昨日の今日なので、11キロを歩くわけにも行かず、昨日の半分くらいの距離を歩いてまた駅の方へ戻る。ブロッケン山の頂上はいつも冬のような寒さだったので長袖や上着を持ってきていたが、今日は半袖で十分な日差しと暑さだった。

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この辺りは林業も盛んなのだろう。伐採された木材が大量に積まれていた。

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こんな何でもない開けた景色がとても美しく感じる。この辺りのトラッキングコースは自転車も走れるように整備されている場所が多く、実際多くの人たちとすれ違った。

昨日は「もうこんなに長くは歩かないで!」と言っていた子供たち。結局、また歩く羽目になったが、今日もご機嫌にポーズは取っていたので良しとしよう。

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