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対価と報酬

私の好きなアニメの1つに鋼の錬金術師というアニメがあります。
その作中の冒頭で語られ、以降も幾度となく出てくる言葉に

等価交換の原則 というものがあります。

「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。 何かを得るためには同等の代価が必要になる。 それが錬金術における等価交換の原則だ。」
これが冒頭のあまりにも有名な台詞ですが、我々の生きる現実世界に当て嵌めてみると、?と思うことがあります。

何を望むかは、その種類も多寡も人の数だけあると思うので、普遍的な正解はありません。
ただし、自分がが何を差し出して何を得ているのか、というのは考えるべきだとは思います。

例えば、会社員では
1年間のおよそ70%の日数と労力をその会社に差し出しています。
その対価の報酬として給与などを得ている訳ですが、この報酬はあなたの差し出した対価に見合っているのでしょうか?

22歳から働き始め、65歳で辞めたとして43年間の70%の日数を会社に費やすので、人生のおよそ半分の時間の殆どを、自分や家族との時間よりも使うことになるわけです。

家族を養わなきゃいけない、と言うかもしれませんが、それ程までに大切な存在であれば仕事よりも家族と過ごす時間を優先するべきだと私は思っています。
そもそも、自分や家族との時間を犠牲にしてまで得たい報酬ってなんなのでしょうか?
対価として見合ってると言えますか?
あなたが支払う対価が大きくなればなるほど、1番恩恵を受けるのは誰ですか?

安定、と言うかもしれませんが、それこそ正解、文字通り安く定められていると思うのです。

私は誰かが作った組織に人生を捧げたいとは思っていませんし、その代替可能な歯車として存在し続けたいとも思っていません。
価値観は人それぞれあると思いますので、逆の意見も否定はしません。

ただ、自分として生きる一度きりの人生くらいは、人間らしく生きていきたいのは同じではないのかな?とも思います。

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