ざっきー

ざっきーです。

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最近の記事

舞台を1日に2本見た日の話

先週の土曜日に珍しく1日に舞台を2本みた。昨日友人と飲みながらその舞台について話していて、久しぶりに何か書いてみようと思ったのがこのnoteである。 内容的には僕が見た2本の舞台の概要と感想、1週間経って考えたことを書いている。突然のオタク語りとコンテンツに対する批判的な内容を含むので、見たくない方はここでブラウザバックしてほしい。 1本目:『ノラ-あるいは、人形の家-』1本目に見たのは、深作組による〈ドイツ・ヒロイン三部作〉の第一弾と銘打たれた『ノラ-あるいは、人形の家

    • 輪読会のログnote

      現在進行形でやっている輪読会のログ投稿。 2020年7月26日~2021年4月28日(全20回?、もう少しやった気がする) 『消費社会の神話と構造』ジャン・ボードリヤール、今井仁司&塚原史訳、紀伊国屋書店(2015) 2021年5月8日~2021年6月19日(全6回) 『共産党宣言』マルクス、エンゲルス、森田成弥訳、光文社文庫(2020) 2021年6月27日~ 『人間の条件』ハンナ・アレント、志水速雄訳、ちくま学芸文庫(1994)

      • 「立川ホテル殺傷事件」に寄せて

         先日起こった残虐な殺人事件について少しだけ。  6/1に東京都立川市のホテルで31歳の女性が殺傷されたこの事件は、被害者が風俗店に勤務していた女性であること、そして加害者の供述や動機が不可解であることから、メディアで一通りの盛り上がりを見せた。しかし、事件から数日、既にこの事件に言及する人はわずかで、その内容は被害者の実名報道の問題が9割といったところであろう。  確かに被害者が風俗店で勤務していたことから、安易な実名報道は被害者の尊厳を棄損しているし、それはそれで問題

        • 師匠の欲望論

           就職以降の人生における師匠と、ドライブしながら共通の知り合い(仮にAくんとしよう)の話をしていた。彼が言うには、Aくんは自分の欲望を知らないらしい。「自分の欲望を知ることが人生を豊かにするのに、Aくんはそれを避けている。燻って見える人の多くも同様に、欲望を避けているように見える。」とのこと。  この後に続く、首都高をすっ飛ばしながら話してくれた師匠の欲望論が面白かったので、記しておく。  欲望との付き合い方で重要なのは、以下の2点だ。   ① 自身の欲望を認知する  

        舞台を1日に2本見た日の話

          「マイ・インターン」映画評〜老害的・フェミニズム的・テクノロジー的問題を抱えて〜

          ロバート・デ・ニーロ主演の「マイ・インターン」(2015)を見た。感想を聞きたいと言っていただいたので、ほぼ感想文の映画評を置いておく。 1. 老害的なものとテクノロジーについてまずは主人公のロバート・デニーロ演じるベンについて。彼はブロンクスの会社に40年間勤め、その後アン・ハサウェイ演じるジュールズの会社にシニアインターン制度で採用される。 彼の魅力は冒頭の自己紹介動画で彼自身で言っている通り、「誠実で危機に強」く、周りの人間と同じ目線に立ち、彼らの最高のパフォーマンス

          「マイ・インターン」映画評〜老害的・フェミニズム的・テクノロジー的問題を抱えて〜

          デジタル技術と政治について、思考の備忘録

          宇野常寛氏がやっているPLANETSチャンネルでこんな放送をやっていた。 石破茂×山尾志桜里「憲法再論」 #lv325182186 https://live.nicovideo.jp/watch/lv325182186 頭から見ていて、実況もしながら注意深く聞いていたので、頭の中を整理したくて、またこんな時間からnoteを開いてしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 宇野氏は、政府とデジタル技術は従来対立するものだったが、コ

          デジタル技術と政治について、思考の備忘録

          コロナと個人、社会

          この時間に頭が回ってしまう。良くない兆候だ。ぼんやりと不安が募るのも、このせいだろう。 新型コロナウイルス。世界は一瞬にして様相を変えた。 そして平日のこんな時間まで起きているのは、東浩紀氏のこのツイートについて考えていたからだ。 このツイートを見たとき、あぁ大量生の時代の話をしているんだろうなと思ったのだが、ちゃんと言語化しないといけないなという謎の義務感に駆られ、とりあえずnoteにログインした。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大

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          「東京2021 美術展」に行ってきた話

          今週の月曜日、「東京2021 美術展」に行ってきた。 本展は2021年の日本を、「祝祭(=オリンピックと万博)」と「災害(=東日本大震災)」を通して表現する展示であり、個人的に関心を惹くものであった。思考のログを残しておきたい。 「東京 2021」 https://www.tokyo2021.jp/bizyututen/ 1.あいちトリエンナーレから考える 8月にあいちトリエンナーレを見に行った以降、アートに触れていなかった。表現の自由展は再開した後に開催

          「東京2021 美術展」に行ってきた話

          Road to Shinjuku③完〜信濃町、新国立競技場〜

          前2回は西側から新宿を目指すルートについて纒めてみたが、今回は東から新宿を目指すルートをについての更新。 —————————————————————————————————————————— 信濃町 今回は某学会関係の建物が乱立する信濃町からスタート。丸ノ内線の四谷三丁目駅までの750mを往復する。 写真の通り、説明は不要である。 東京五輪の拠点駅は千駄ヶ谷駅の方になるのかな…一見の価値ある幅の効かせ様である。 走って周る分には怪しまれないので、

          Road to Shinjuku③完〜信濃町、新国立競技場〜

          Road to Shinjuku②〜代々木公園〜

          1週空いての更新。今回は代々木公園までの道のりを紹介する。 —————————————————————————————————————————— 3月2日。いつものように環七通りと早稲田通りの交差点からのスタート。中野駅を経由して大久保通りを2キロほど東に進み、さらに山手通りを首都高沿いに南下していく。このルートだと中野区→杉並区→中野区→渋谷区→新宿区→渋谷区と西の代表区を縦横無尽に駆けていくことになる。 都庁を横目に山手通りを駆け抜ける。 首都高沿いはスピー

          Road to Shinjuku②〜代々木公園〜

          Road to Shinjuku①〜早稲田通り、青梅街道、方南通り〜

          自宅近辺から新宿へのランニングコースを紹介する連載第一弾。 早稲田通り、青梅街道、方南通りの3コースを紹介していきます。 —————————————————————————————————————————— ①早稲田通り(2019年2月10日) スタートは環七通りと早稲田通りの交差点、大和陸橋から。高田馬場駅まで5キロ程度のコースとなる。 早稲田通りは杉並区から皇居まで続いている道で、落合駅以東は東京メトロが通っている。早稲田通りの魅力は先述の通り落合まで駅等がなく、走り

          Road to Shinjuku①〜早稲田通り、青梅街道、方南通り〜

          Road to Shinjuku 序

          3週間前、会社のおじさんからランニングイベントに誘われた。埼玉に住んでいた頃は友人とたまに荒川沿いを走っていたが、都内に引っ越してからめっきり走らなくなってしまっていたので、良い機会かなと思い参加してきた。 1.6キロの周回コースを7人1チームで5時間、リレー形式で走る、いわゆるリレーマラソンだ。久しぶりに走るにしては少しハードであったが、体は思った以上に動いた。 それがきっかけで最近休日は走っている。今回の投稿は、高校は陸上部、大学は陸上サークルで会長とかやっていた自分の「

          Road to Shinjuku 序

          イベント開催のお知らせ

          久しぶりの更新となります。今回は主題の通り、激アツなお知らせがあります。 僕が所属する団体、ソーシャルディア主催でトークイベントを開催することとなりました!!👏 詳細は以下になります。 —————————————————————————————————————— PLANETS vol.10刊行記念 宇野常寛×鈴木謙介 <ビジネス>と<サブカル>の現在 登壇者:宇野常寛、鈴木謙介 日時:2019年1月12日(土)15時〜 場所:梅田 蔦屋書店 4th

          イベント開催のお知らせ

          note更新について

          6回目の更新。前回まで5回noteを投稿し、総レビュー数が250程度。正直1投稿20くらいレビュー数がいけば御の字だと考えていたので、割と見ていただいているんだなといった感じである。しばらくインプット期間に入りたいので、しばらくは内容薄めの更新で。今回note更新について。 —————————————————————————————————————————- 普段、特に仕事の時は無駄な思考にリソースを割きがちで、脳のスペックが高くないなぁと嘆く日々である。動画編集をCeler

          note更新について

          「生きるモチベーション」について

          体調が優れず1日寝ていた。noteは習慣にしたいので、とりあえず更新。 —————————————————————————————————————————— 最近、会社の同期やらその他の同年代と話す機会が以前より増えた。仕事が多少落ち着き色々な人に声をかける余裕ができたからだろうか。同年代と話していて大体共通するのが「今楽しくない」という話だ。 特に会社の同期と話していて聞くのが、「仕事は辛くはないけど楽しくない」という話だ。大いに分かる。では休日が楽しいかと聞くと別に

          「生きるモチベーション」について

          最近読んだ本について『服従の心理』

          noteを初めて2週間、週1回投稿をしている訳だが、思ったより読んでもらっているようでありがたい。 今回は最近読んだ本の紹介をしたいと思う。スタンレー・ミルグラムの『服従の心理』。言わずと知れたミルグラム実験について書かれたものだ。大学時代に授業で一通り学んではいたが、先日美容院で読んでいた雑誌で、ライムスター宇多丸が紹介しているのを目にし、数年越しの学び直しに至った。 ————————————————————————————————— この実験は1960年

          最近読んだ本について『服従の心理』