ライブしたら退職に追い込まれた話-4-
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ライブ当日の3月6日は軽い二日酔いを纏いながら目を覚ました。家中に散らばった水分を多めに摂り、足早に通勤電車に飛び乗った。
あいも変わらず満員の車内。先頭車両にはもう挨拶を交わすこともできるのではないかと思う程によく見た顔が並ぶ。
一度の乗り換えを済ませ職場の最寄駅に到着。朝食にパンとコーヒーを買いオフィスに入った。
いつも通りの朝。いつもと違うのはカバンの中に日付の書かれていない退職届が入っていること、ライブの日だというのに家に機材を