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生成AI時代の組織を考える:人間の役割は、身体性と感覚センサーの部分が大きくなる

こんにちは。『あの人がいた時は、何か楽しかったね。』と言ってもらえるような存在になりたい、OZ-WARASHIです。

人間が持っていて、AIが持っていないものは何か?

すぐに思いつくのは、身体。この身体が、外の世界と直接つながっていて、その感覚を直接知覚し、その感覚を脳に伝えるとともに、その身体を使って、外の世界に影響を及ぼすことができる。

例えば、机の上にリンゴが置いてある場合、人間の視覚と嗅覚がそれを捉え、良い香りのおいしそうなリンゴがある、と認識する。そして、食べてみようと判断し、手を伸ばし、皮をむいて、そして口元に持っていき、食べる。

食べてみたら、思っていたものよりも渋い味で、これは美味しくないと思えば、食べる事を止めて、おいしいと思えば、そのまま1個たべるという具合に、外の世界と関係しながら、人間の行動は続く。

このように、身体や感覚を使って、外の世界の現実と脳を橋渡ししながら、ことがらを判断したり、チャレンジしたり、反省したりする、人間の日常生活にとって、当たり前のことが、もっと組織の中でも役割として再認識されるべきなのではないか。

組織の中でも、特に管理部門や間接部門といったセクションにおいては、データそのものを使って、財務的分析や経営戦略の立案等を行ってきた。これらの機能は、今後も必要とされるものの、情報処理そのものはAIがかなりな部分を代行できるようになった。

これら部署において、人間は、身体と感覚を持つ主体として、今までのような情報集約や分析に使っていた時間を、AIに任せ、その替りに、外との交流、例えば、顧客(現在の顧客のみならず、将来の顧客を含む)との対話とか、経営戦略・事業計画の立案に際して、より多くの外の情報を集めることに従事する(例えば、市場調査であっても、数値面のデータ収集の他に、前提としている社会環境の変化やその対象地域の状況を、身体や感覚を使って、把握してみるなど)。

人間の身体性や感覚は、それを使う事で、より鋭敏なものになり、逆に使わないでいると、鈍感になってしまいます。

まずは、管理部門や間接部門の出張旅費や交際費を増額して、外の世界を感じてくるという取組を早急にスタートすることが必要と考えます。そう考えると、管理部門・間接部門の仕事は、今後、もっと楽しそうなものに変わるような気がします。


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