ケンガンアシュラ/終末のワルキューレ
作用と反作用。
揺り戻し。
長男の誕生間も無く、1ヶ月未満くらいのときに、現在と同様に、夏休みをとって、育児に充てていた。
そのときは、夜な夜な「ゲーム・オブ・スローンズ」を鑑賞していた。
泣き叫ぶ長男のオムツをかえ、ミルクをあげ、子守をしながら、テレビの向こうでは、首が飛び、血飛沫がドバドバ。
物語自体も面白かったが、そんな描写でも無ければ、やってられないほどの煩わしさが、育児にはある。
あれからおよそ5年。
今度は娘の育児のお供には、「愛の不時着」をチョイスしているが、「ゲーム・オブ・スローンズ」とはなかなかの落差である。
かたや戦国版「渡る世間は鬼ばかり」。かたや「南北分断ラブコメ」。
「愛の不時着」には何の非もないが、あまりにも胸キュンな展開があり過ぎると、戦いを求めてしまうのも、これも私の性だろうか。
「愛の不時着」の傍ら、二つの漫画を一気読みしました。
まずは、「ケンガンアシュラ」
本場では失われた風習が、遠く異国の地では継承されていたり。
もしくは、異国にいるからこそ、例えば日本の伝統行事を守り通していたり。
「拳願試合」という、地下格闘技。
「拳願絶命トーナメント」では、32枠から成るトーナメントを、一回戦から決勝まで、すべての格闘を描写していきます。
こうなれば、誰もが連想するのが、「バキ」であり、構成もコマ割りや描写も、バキの影響を隠そうともしない。
でもなぜだろう、この「パクリ」とは決して言いたくない興奮は。
「バキのパクリ」。
誰でも瞬間に連想するワードですが、この熱量は本物。
在りし日の「バキ」の面白さを追体験させてくれ、なおかつそれを超えようとする姿勢がビンビンに伝わってくる。
全27巻。
これを、一気に読めたこと。神(と娘と妻)に感謝したいッ!
そして次は、「終末のワルキューレ」。
完全に「対決もの」に味をしめてしまった。
こちらも、「バキ」「ケンガンアシュラ」のフォロワーであることは、間違いない。
ただし、なんといっても異色なのは、「異種格闘技」という言葉を軽々越えた、
「神 vs 人間」
であることだ。
めんどくさいので、このひとコマを見れば、内容がまるわかりであるので・・・
もうめちゃくちゃである(褒めてる)。
古今東西の神 vs 人類史に残る強者
中学生以降の男・漢・オトコなら、誰もがなんとなく妄想したようなお話のような気はするが、こんなめんどくさい話を漫画にしちゃうとは。
神話や歴史がベースになっているので、ウンチク・雑学が溜まっていくところも、気が利いてる。
現在私が読んでいるのは6巻まで。
神が勝つのは当然、人間がどう一泡吹かせていくかという展開において、人間側が勝利したときのロジックが若干弱いように感じられるが・・・そんなことはどうでもいいか。
とっても楽しい。
「ケンガンアシュラ」「終末のワルキューレ」、どちらもおすすめです。
というわけで、適度にアドレナリンを放出させつつ、「愛の不時着」を進めていくことにします。
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