タロイモは あたらしく 提案を おぼえた!

働く環境が変わった。

お店を運営するために必要な事務作業や、細かい業務に時間を割かず、とにかく店の売上を上げることだけに集中できる立場にいる。

以前の店に比べると、ぼろくて、小さくて、お客様の数も少ない。おそらく外から見ると全く輝かしい職場ではないが、自分が望んでいた立場で、やりたいことをさせてもらえており、やる気に満ち溢れている。

こんなわがままを聞いてもらえるほどに自分を引き上げてくれた前の店と、聞き入れてくれた会社と、受け入れてくれた今の店には本当に感謝しかない。

もともと店にいた人たちで運営できていたところに、入れ替わりではなく追加された状態なので、もし売上が上がらなかったら、一年間かけて自分の存在価値が無いことを証明することになる。

また様々な事情により、今年売上が上がらなければ、おそらく閉店が決まる店。

最高の舞台!


自分が起点になって周囲に影響を与え、組織をよりよく変えていくことを求められている今、読むべき本はやはり森岡毅が書いてくれているのであった。


マーケティングとは「組織革命」である。
森岡毅


組織を活性化させる方法とは?
下の立場から組織を動かすために必要な、提案力を上げる方法とは?
組織という大きなくくりでなく、職場や、特定の人を変えることにも使える、変化の起点になる方法がわかる名著。


個人が組織を変えるために必要なのは、「提案を通すスキル」だそう。

たしかに、今の立場で自分が周りを変えていこうと思ったら、納得される提案をする以外にはない。まだ信頼関係なんてあるわけないし、何十年もその店で働いている人たちからしたら、社員だろうと、3年目のガキが言うことにただ従うなんて考えられない。

提案を通すのも、マーケティングの考え方を使い、顧客視点で考えるのがキモ。

①組織文脈の理解
上位組織、下位組織の目的・戦略を理解する
重要事項の意思決定者を理解する。

②目的
意思決定者と共有できる目的を設定する
提案は属する組織をよくするために行うものなので、自分が得られるメリットを提案するのでは通らない

③WHO
ターゲットは、組織に忠実な場合と、自己保存に忠実な場合の2パターン。
意思決定者、合意形成に大きな影響を及ぼす人物はどちらかを見極める。

④WHAT
ターゲットへの便益を決める
組織に忠実なターゲットであれば、公のメリット
 (組織にこんなメリットがあります)
自己保存に忠実なターゲットであれば、個のメリットを
 (あなたにこんなメリットがあります)

⑤HOW
自分が言いたいことを相手が聞きたいように話す
相手のコミュニケーションのスタイルに合わせて、自分の伝え方を変える
対応できる相手の範囲が広ければ広いほど、影響力は強くなる


これが「提案」だとすると、自分が今までやってきたことって「お願い」ですね。
相手のやさしさに甘えているだけのものでした。

これからは「お願い」ではなく、自分が属する組織を勝たせるために(言い回しが森岡毅っぽくなってきた)「提案」していこう。

今はいろいろ行動を起こして楽しんでいるけれど、ここから結果が伴うまでが長くてきついんだろうな~。
でも負けない。

プロだから!

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