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映画「サムライ」アラン・ドロン主演、監督ジャン=ピエール・メルヴィル

原題 Le Samouraï
公開年 1967
製作国 フランス
監督/脚本 ジャン=ピエール・メルヴィル
キャスト アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ、ナタリー・ドロン他
評価(10段階): ★★★★★☆☆☆☆☆

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あらすじ
殺し屋ジェフは依頼を受けてナイトクラブの経営者を暗殺。しかし現場を去る際に女性歌手ヴァレリーに顔を見られてしまい…

ジャン=ピエール・メルヴィル監督がアラン・ドロンを主演に迎えて製作した一作。
いわゆるフレンチ・フィルム・ノワールの作品。

ただ画面にいるだけで様になる、そんなアラン・ドロンの魅了を再確認させてくれる映画。
トレンチコートと中折れ帽のアラン・ドロンの佇まいには圧倒される。

ただ、結末には後味の悪さが残った。冒険者たち(1967)と同じ類の後味の悪さ。

(以下ネタバレ含む)

ハードボイルドというか、ジェフの感情はほとんど読み取れない。彼の喜怒哀楽、そんなことは一顧だにされないこの映画の世界。
そして人が死のうが生きようが、何事もなかったかのように映画は進む。ラストシーン、ジェフの遺体を片付けているところはまるで事務作業のよう。そしてバーの客もすぐに何事もなかったかのように戻ってくる。
これこそがフレンチ・フィルム・ノワールということだろうか。

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