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プログラミング教育で求めること

2020年度から小学校でプログラミングが必修化された。そして政府は、デジタル教科書の活用を推進し切替を急いでいる。確かに、日本のデジタル化は欧米諸国やアジア諸国に比べて遅れている。しかし、教育においてむやみやたらとデジタル化を進めると、視力低下や学力低下につながり懸念される。私は、以下のようなプログラミング・デジタルメディア教育を推進するべきだと考える。

・企画立案、アプリ設計の力を養う
私は今、映像制作やアプリ開発を行なっていて、企画立案やアプリの設計などに苦慮している。当然、技術は必要であるが技術は小学生から学ばなくても中学生以降でも十分身につく。それよりも企画・アイディアの立案や設計を行う力を養う方が遥かに重要だと思う。まず立案や設計ができなければ、技術を駆使して開発・制作を行うことはできない。生徒が一人一人、個人でどんなアプリを作りたいのか具体的に紙に書いたり、グループでアイディアを出し合って一つの作品を考えてプレゼンテーションをしたりする授業をするべきである。高校3年生になり、これから大学生となる私が、小学生の頃に戻って養いたい能力は、企画立案力と設計力である。

・中学校からの『情報』の必修化で基礎的な技術力を養う。
小学校では、『企画立案と設計』に軸足を置いて、中学校からプログラミングや動画編集の基礎的な技術力を養う授業を展開するべきである。YouTubeなどのメディアは、原則13歳以上から発信することが可能であるため、中学生から技術を学ぶことが望ましい。現状では、高校の『情報』でウェブサイトの制作や画像編集・動画編集の制作を簡単に教わる。しかし、教師も専門ではない場合が多く、非常に簡易的にしか教わらないことが多い。学校に最低1人でもいいので、技術に精通した専門の方を入れるべきである。

・インターネットの使い方の授業の質を向上へ
近年は、小中高校生が当たり前のようにSNSを利用する時代である。小学生が顔を出して配信をしたり、高校生が配信をして誹謗中傷に悩まされたりする現状が増えている。誹謗中傷・差別的発言を極力少なくするために、教育の一環として『インターネットの正しい使い方』を教える必要がある。誹謗中傷・差別的発言はせず、言いたいことがあるなら『提言』の形でアドバイスをするようにするなど、相手にとってプラスになる言動を心がけるなど教える。

最後に、他にも有事の際のオンライン教育の在り方として、政府が国内の小中学生にタブレットを無償提供するなどがあげられる。コロナ禍を乗り越えて、ぜひ国会・教育委員会・各自治体で議論を深めていただきたい。

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