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#音声配信のはじめかた #プレnoteフェス

10月8日に配信された『声で届ける「#音声配信のはじめかた」勉強会』。遅ればせながら、私なりの解釈を含めて再構築しました。

「音声コンテンツ」ということ

登壇者はPodcastで『どんぐりFM』を主宰しているnarumiさん。BuzzFeed Japanなどで記者や編集者を務め、文字をたくさん綴ってきた“文章の人”。そんな彼がなぜ、“音声配信” を6年以上も続けたのか。

その答えから話は始まる。序章は、「なぜ今音声なのか」。かねてより創作的な仕事をしている彼は、発信側の生産性について言及する。

ここに向かって10分喋って、公開したら、(…)そのコンテンツってのは、10分楽しめるわけですよね、当然。要は、話した時間=コンテンツの長さになるんですよ。でも例えば、僕が仕事で10分間読んでもらえる記事を作るとしたら、それって何文字かっていうと3,000文字4,000文字ですよね。 (…) 結構一生懸命書いた記事も、あっこれ1分で読み終わるな、みたいな。

私も感じていた。自主的な発信にもかかわらず、時間に対する “手応え” という対価を求めてしまう。調子が悪い時に8時間かけた文章も、字数次第では3分もかからない。こういう力関係の不均衡みたいな何かが、発信側のハードルを上げているように思う。

でも最近、流れが変わってきた。発信側と受信側のコンテンツに対する労力が、対等でも伝わるようになった。発信側が、時間の搾取感に疲弊しない世界。気軽にフランクにシェアできる時代。素敵だ。


生産性は音声自体の情報量にも通じる。
デジタルで「ありがとう」の文字を伝えるよりも、デジタルで声を伝える方がリアルだ。その人らしさや気持ち、身体性やコンテクストが宿る。コピペできない温度感がある。有機的な存在感が魅力だという。

音声配信のはじめかた

「良くも悪くもバズらない」とnarumiさん。穏やかで優しい世界だ。彼の声くらい。自然に抱くのと同じくくりの畏敬さえ感じるから聞いてほしい。

音声配信は長く続ける想定の始め方がいい。最初に大量のストック(具体的には20本くらい)を抱えておく。バズらない創作に必要なことは、とにかく続けることなのだ。

6年続けるnarumiさんは言う。
10~15分の手軽なものが寧ろ良い。1コンテンツ1テーマ。分かりやすくて短いものは、聞き始めやすい。視聴者の習慣に入り込むのに最も適しているからだ。週に1回発信できるクオリティの方が、聞く側にも歓迎されるという。

そして何より、自分たちが楽しむことが重要だという。最初の半年は誰にも聞かれない。それでも続けられるくらいに、「自分たちが出したコンテンツの本質を愛せるかどうか」。これはパンチラインだと恥ずかしそうにnarumiさんは笑った。



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