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好きと言われると苦しいけど、あなたといたいとは思うんだ。


あなたに好きと言ってもらえることが、ちょっとだけ嬉しかった。

あなたがくれる言葉が、私を特別にしてくれる気がした。

だから、その言葉を期待した夜もあったし、その言葉に甘えることもあった。


それなのに、気付いたときには”苦しい”の3文字で心と体が圧迫されていて。

軽率に、私も、と返せなくて、あなたに渡す言葉がどうしても見つけられなくなった。


きっとその理由は、それだけ私の中であなたの存在が大事になってきたということなのだ。

この現象はただ、今までよりももっと真剣に、慎重にあなたと向き合おうとしていることの現れなのだと自分に言い聞かせて、今日もあなたからの好きを飲み込んだ。

あなたの気持ちに応えられる日がいつか来ることを信じて、願って、あなたを抱きしめた。


それでもやっぱり、今までこんなにも誰かに想ってもらうことは無かったから、未知だから、怖くて。

こんなに自分を大事にしてくれる人はもう現れないかもしれないんだから、私も同じだけ大事にしなきゃいけないって思うのに。

これ以上は好きになれないかもって思うと不安で。


きっと本当のところは、

あなたを傷付ける私になりたくないだけで、

自分が嫌われたくないだけで、

自分のことを嫌いになりたくないだけだ。
 

結局考えてもどうしたらいいか答えはでなかった。

今はただ、もう少しだけあなたとの関係を育てることに時間をかけてみようと、思ってる。

人間としてあなたが好きだから、もう少しだけこのままでいさせてなんて、都合のいい女で、ごめんなさい。