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つんどかなかった積読5冊 | 140文字の読書感想文

恥ずかしながら、私は読み間違いが多い。

「重宝」も「ちょうほう」って分かっていながらも心の中で「じゅうほう」と読んでしまう人間だ。


つい最近まで「積読」も「せきどく」と読むと思い込んでいた。

“積読”とは?

積読(つんどく)とは、興味を持って買った本や雑誌が未読のまま積み重なった状態のことを指す。

気付いたときの印象は


めっちゃ可愛いやん。

行っとこ〜

作っとこ〜みたいな。

本つんどこ〜みたいな?

関西弁っぽいそんなゆるさにキュンとした。


noteのつぶやき機能を使って、読書記録を書き始めた。

長々書くのは面倒で、どこか気楽にメモとして残したかったからなのだけど。

140文字という制限がとても楽しかった。以前読んだ本もいれて5冊、まとめてみようと思う。



『〈あの絵〉のまえで』原田マハ

原田マハさんの美術小説。日本に実際にあるアート作品とその美術館が関わっていく6つの物語たち。これを持って観に行きたくなった。旅したいなぁ。

今日もまた、
どこかの美術館で
小さな奇跡が起こっている。

帯のコピーがまた良き。


『くもをさがす』西加奈子

読み終わって出てきた気持ちは「うらやましい」だった。
もちろん病ではない。
出てくる人々がとても愛おしいかった。

人望しかり、海外ということもあるんだろう。

自分が人生の岐路にたったときこんなに助けてくれる人たちが居るだろうかと、それが一番の感想だった。


『気づいたこと、気がつかないままのこと』古賀及子

読み始めは気づかなかったけど、読み終わったあとこのタイトルの意味がふっと腑におちる。

エッセイとは文学の一つ。

私の人生にも文学が潜んでいると思うと前向きになれる、そんなエッセイ集。


『柚木沙弥郎のことば』

いつか読みたい、と思っていたら今年始め亡くなられた。優しい言葉の所々に「寿命」「死」というワードを感じられた。自分にとってこの本を読むのはこのタイミングだったんだろう。

老いを尊大にするでもなく悔いることもなくご自身の人生を歩まれていたのだろう。


『パンチパーマの猫』群ようこ

読み始めからすごい。
パンチあるエッセイから始まる。

「とほほ」な人たち。
くすっとネタにしたり
本気で文句言ったり
不快なことを不快だ
と、書ける毒入りの文章。

スッキリするわけではない。
けど前向きになれる。
群さんにやられてしまう一冊。

最近はもっぱら女性のエッセイが多め。

次はどんな1冊かなぁ?

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