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なぜナポレオンは優れた戦略家・戦術家なのか

ナポレオンは優秀な戦略家・戦術家です。優れた策士です。自分の考えたように事を進め、次々と戦いに勝利しています。ナポレオンが率いた軍隊の勝敗は、38戦35勝です。圧倒的な強さです。なぜ、ここまで勝利を勝ち得たのか、ナポレオンからマネージメントの極意を学びましょう。

マネージメントの2つの極意


① ナポレオンは自分の側近に誰をつけたのか

いくらナポレオンが優秀でも末端の兵士にいたるまで、すべての兵士がナポレオンの戦術を理解してくれなければ、戦いに勝つことができません。そのため、ナポレオンは自分の側近に「一番理解能力のない人」をつけました。この理解能力のない人に、自分の戦術を理解させることができたならば、自分の軍隊すべての兵士を理解せることができるだろうと考えた。


相手が、理解しようとしなければ理解できない。理解するかどうかは、相手にその決定権がある。だから、相手がわかるまで懇切丁寧に説明する必要があるわけです。この手間を惜しんでしまうと、組織は自分の思った通りに動いてくれません。組織のリーダーは、説明することが仕事です。この組織は、どこへ向かおうとしているのか、何を達成したいのか、そのための方法はどうすればいいのか、など部下に説明しなければいけません。


部下が理解してくれないからと言って、バカ呼ばわりしても問題解決にはいたりません。あなたの説明不足なのです。そのことを十分理解して、部下に接する必要があります。相手目線で話をしなければ、いつまでたっても理解してもらえません。ストレスが、たまる一方です。


② 兵士の感情面を配慮する

戦いで優れた功績を果たした兵士に対して、勲章を与えたのもナポレオンです。勲章制度を設けて、組織の士気を高めた。ナポレオンの以前にも勲章を与えた事例はあったが、本格的に始めたのがナポレオンからです。この勲章をレジオンドヌール勲章(和訳:名誉軍団国家勲章)という名誉あるものです。功績をたたえられた兵士は、ナポレオンから授与されことをとても喜んだ。兵士たちは、次の戦いでも頑張ろうと思った。つまり、兵士の感情面を考慮した。金品を与えるよりモチベーションの効果が高い。兵士をいい気分にさせて、戦いに臨んでもらう。ナポレオンは、勲章を与えることで兵士の戦闘意欲がわくように感情面を配慮した。


◎ 理解するかどうかは、相手が決めること。相手目線で説明すること。
◎ 相手は感情を持った人間です。感情面を配慮してあげること。

 マネージメントとは

命令が上から下へ流れるように見えるのは、それは下の者が受け入れているから、命令が上から下へ流れるように見える。その命令の決定権は、下の者にある。したがって、命令を出すときは、工夫をしなければいけない。工夫をしなければ理解してもらえず、組織はうまく機能しなくなってしまう。これが、マネージメントの極意です。

金銭での報酬には、限度があります。初めは良くても時期に効果が得られなくなってしまう。さらに高い報酬を与えなければ、同じ効果が得られなくなってしまう。金銭ではなく、その代わりに感情に働きかける。気分よく働ける環境をつくってあげる。特に、中小企業では大企業のように給料や福利厚生にお金をかけられない。モチベがあがる一言をかけてあげる。たった一言でも効果がでます。

ナポレオンの言ったとされている「余の辞書に不可能の文字はない」という名言は、「不可能と言う文字は愚か者の辞書にのみ存在する」という言葉が言い換えられて今日に伝わった、とされる説がある。

参考:wikiquote


まとめ


理解するかどうかは、相手が決めること。相手目線に立って、わかりやすく説明する。そして、相手は感情を持った人間です。感情面に働きかけることで、一生懸命に努力します。この2点は、会社のマネージメントでも同じことです。部下に対する配慮が欠けると、仕事の成果が出ないばかりかトラブルが起きてしまう。ナポレオンが、国民から支持されフランス皇帝になったのは、優れたマネージメント能力があったからに他ならない。





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