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『自意識とコメディの日々』お笑いと音楽の交差点

どうも、Yusugeでございます。

2022年、5冊目の本を読み終えました。
ということで、『自意識とコメディの日々』について紹介する。

放送作家オークラさんのコント愛に満ち溢れた、青春お笑い自伝である。
オークラさんを知ったきっかけは、わたしのお笑いバイブルを築き上げたと言っても過言ではない『ゴッドタン』である。
よって、この本にはゴッドタンのテレビプロデューサーである佐久間さんはもちろん、おぎやはぎ、バナナマン、東京03等、多くの芸人さんの若手時代エピソードが、オークラさん視点から時系列に記されている。

もともとオークラさんはお笑い芸人としてコントに打ち込むが、バナナマンやバカリズムなどの才能を目の当たりにし、作家としての道を歩むことになる。
その際に、オークラさんは明確な目標が生まれた。

「さまざまなカルチャーが融合するコントライブを作り上げる」

今でこそ当たり前であるが、当時のコントはオープニング映像や幕間VTRといった演出に力を入れていなかったそうだ。
そこで、大好きなシティボーイズのようなコントライブを作りたいと目指すようになった。
そこに力を入れていたのがバナナマンであり、オークラさんは映像作成、音楽、ネタ作成の立場から支援することになる。
そして、東京03には本腰を入れ、オークラさんが兼ねてから考えていたアイデアをすべて投入することになる。

なぜオークラさんはネタ作成だけでなく、映像作成や音楽をお笑いに持ち込むことができたのか?
ラジオ、演劇、漫画、ゲーム、音楽、すべてのエンタメに精通していたからである。
『ゴットタン』の代名詞、『芸人マジ歌選手権』はオークラさん発案であり、まさに「お笑い × 音楽」である。
ちなみに、佐久間さんもこれらエンタメに精通しているため、『ゴットタン』の会議に置かれる資料は「視聴率が取れるタレント」ではなく、演劇、音楽、アニメ、アイドル、セクシー女優など「各分野で面白くなっている人」の資料ばかりだそうだ。

音楽といえば、星野源さん(以下、源さん)の存在も忘れてはならない。
2006年、バナナマンライブのオープニング曲依頼の相談で、設楽さんがオークラさんに当時SAKEROCKに所属していた源さんを紹介した。
実は、源さんはシティボーイズの大ファンで、バナナマンのコントにその匂いを感じたらしく、コントライブとミュージシャンのコラボに憧れを持っていたらしい。
2007年、バナナマンライブ『Spicy Flower』のオープニング曲として、『会社員』が使用された。

ちなみに、わたしが源さんを好きになったきっかけは、『星野源のオールナイトニッポン』でオードリーの若林さんとの『Pop Virus』に感動したことです。

それでは。

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