人とのつながり
わたしはファッションが好きだ。
昨年3月から在宅勤務をメインに働いているが、家の中でファッションを楽しんでいる。
フィジカルで誰に会うわけでもないのだが、好きなファッションに身を纏うとモチベーションが上がる。
ホスピタリティ
先日、一目惚れで羽織を購入した。
わたしのモノを買う基準として、モノづくりのあり方・歴史、自分がハッピーになれるかどうか、の二つが大きなウエイトを占める。
そして、もう一つモノを買うことに対して重要な要素があることに、改めて気付かされた。
それは、おもてなしである。
実際に羽織に込められたブランドヒストリーや和洋折衷のデザインに惚れ込んだわけだが、対応していただいたFさん含めたすべてのスタッフさんがとにかく素晴らしかった。
売りたい商品を押し付ける行為は一切なく、そのプロダクトの背景を丁寧にお話してくださった。
衝動買いを避けるため、一旦その場を離れコーヒー片手に心を落ち着けながら脳内シミュレーションを行った。
1時間後、購入という決断に至った。
何にお金を払ってる?
先日、UNIQLO UのTシャツをオンラインで注文し、近所の店舗で受け取った。
以前購入したことがあったため、オンラインで注文したわけだが、なんだかしっくりこない。
愛着が湧かないのだ。
わたしにとって、ファッションとは贅沢品である。
着用できれば何でもいいわけではない。
UNIQLO UのTシャツは適当に選んだものではないにもかかわらず、他のTシャツと比べて可愛がっていない気がする。
その要因は間違いなくオンライン購入によるものだ。
では、オンライン購入を活用していないというと、そういうわけではない。
日用品のほとんどはオンラインで購入している。
つまり、安くて手軽に手に入れば何でもいいわけである。
よって、わたしにとってファッションにお金を払うという行為は、そのプロダクトに関わるすべての人々とのつながりへの敬意なのかもしれない。
バーチャル◯◯
未曾有の事態に伴い、バーチャルイベントが増えている。
例えば、バーチャルマラソンが挙げられる。
身近のマラソンランナーの話を聞くと、家の周りを走るのにお金を払う意味がわからないと言っていた。
確かに多くのバーチャル◯◯の現状は、リアル◯◯の代替に過ぎない。
つまり、リアルをそのままバーチャルに置き換えているだけで、本来の価値を損なった形態である。
一方で、ポケモンGOやフォートナイトのようにバーチャル起点からリアルの世界に融合させてるケースもある。
ゲームのようなバーチャル起点はそもそも人が介在していないものという前提条件のもと消費者が利用しているのに対し、リアル起点は潜在的に人とのつながりを求めているのではないかと、わたしは仮説を立てている。
改めて、わたしたちは何に対価を支払っているのだろうか?
少なくとも、わたしは人とのつながりにお金を支払っている。
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