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上か下か平坦か

MLBと日本のプロ野球におけるコーチの違いをご存知だろうか?

個人的な見解であるが、一言で言えば、主従かメンターかに尽きる。
つまり、日本のプロ野球はコーチと選手の主従関係であり、MLBはコーチと選手がフラットな関係である傾向がある。
具体的に見てみよう。

まず、日本のプロ野球のコーチは元プロ野球選手であるケースがほとんどである。
そのため、そのコーチの経験をもとに選手に教える指導である。
部活動の背景から、上から下への指示になることは珍しくなく、場合によっては罰が発生する。
わたし自身、野球をやっていた際に罰走を経験したことあるが、当時から意味がわからなかった。

一方、MLBでは野球未経験のコーチが存在する。

野球未経験であるが、バイオメカニクスやデータサイエンスといった他分野のスペシャリストである。
基本的に指導することはなく、選手からアドバイスを求められたときに介入する。
それは野球経験のあるコーチでも同様だ。
ゆえに、両者の立場は極めてフラットに近いといえる。
ちなみに、MLBではいわゆる一流プレイヤーが監督やコーチに就任するケースは日本と比べて圧倒的に少ない。

この日米のコーチの差は、ビジネスにもあてはまるかもしれない。
従来のオールドカンパニーはピラミッドの中で生きており、肩書きや役職を重視する傾向がある。
よって、明確に上と下が存在する。
上司と部下とは言い得て妙である。

一方、昨今のスタートアップや最先端のカンパニーは階層はなく、フラットな組織であることが多い。
そのため、各々がパーパスを理解し、それを自分ごと化し、自分の意思で動いている。

次回は、意思決定の観点から考察する。

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