長距離でオリンピックに出るはずが、気づけば毎回予選落ちのダントツビリ短距離ランナーになっていた

私の夢は長距離でオリンピックに出ることでした。

小さいころから走ることが好きで、小学生のころから夢は陸上選手。
生まれつき身体が小さく、背の順は常に1番前。体力測定の50m走では自分より速い人がたくさんいました。

それでも、マラソン大会では上位の成績だったことから、自分にあっているのは長距離なのだと確信していました。

中学でイジメの対象に

中学校に入学し、もちろん長距離志望で陸上部に入部しましたが、その中学の陸上部には長距離部員がいませんでした。

そのため当時は、１人で長距離のメニューを練習する勇気も無く、かつ小学校の頃から１番仲の良かった友達が短距離だった、という理由だけで短距離に転向しました。

ここから私の陸上人生は狂い始めました。

そもそも短距離が遅い、身体も小さい。
そのため記録会に出れば毎回ダントツのビリ。
応援席からも「遅すぎ」と笑われる始末。
毎回100mを走りながら惨めな思いをしていました。
そして、イジメの対象にもなり、他の中学との合同合宿でもイジメの対象となりました。

それでも部活はやめなかった。
やめたら負けた気がして、意地でも残っていました。
そんな当時の自分を今でも褒めてやりたいと思っています。

公立の陸上強豪校に進学

高校に進学し、次こそはと陸上部の長距離に所属しました。
陸上をするために強豪校に進学したのではなく、進学した高校がたまたま陸上の強豪校だった、というパターンです。
先輩や後輩は、後に箱根駅伝に出場するぐらいの強豪校でした。

当然、周りは中学から長距離をやっていたメンバーで、練習でも自分だけが全くついていけない日々でした。
高校初めての大会で3000mに出場し、結果は中学と同じくダントツのビリ。
ラスト１週を自分だけが走っているという状況でした。

スタンドからの先輩や同級生の応援、強豪校にも弱いやつがいるんだという他校からの馬鹿にされる声、両方が深く刺さりました。
恥ずかしい気持ち、屈辱感、先輩方の顔に泥を塗ってしまった申し訳なさ、中学の辛かった思い出のフラッシュバック、色んな感情が自分の中でうずまき、ラスト１週が１番長かった記憶があります。
情けないですが、ゴールし、泣きました。

それでも、そんな自分を支え、励ましてくれたのが、先輩でした。

ゴールしてすぐ、３年生の先輩が駆け寄ってきてくれて、励ましてくれました。
顧問の先生からも、これから強くなれば良いと、励ましていただきました。

スタンドからも短距離の先輩や同級生が必死に応援してくれました。
先輩たちからすれば、自分の学校の選手がダントツビリで走っている、ということが恥ずかしいはずなのに、他校からの心無い声も聞こえていたはずなのに、ゴールするまで必死に応援していただいたことに、深く感動・感謝したことも覚えています。

３年間駅伝メンバーに選ばれることは無かった

そこから３年間、先輩や同級生、後輩と切磋琢磨し、大会に出る度に自己新記録を出し、記録を伸ばしていきました。

それでも、最終的には駅伝メンバーに選ばれることはありませんでした。
３年生のときのメンバー発表の際は、選ばれずに涙しましたが、他の高校ではメンバーに選ばれるレベルの記録も残すことができ、ここまで成長させてくださった顧問の先生や、先輩、同級生、後輩には感謝しています。

負けん気を勉強に生かして国立大学へ進学

駅伝がありましたので、高校３年の１１月に部活を引退しました。
そこから１月のセンター試験まで約２ヵ月、本気で勉強しました。
部活動で使っていたエネルギーを全て勉強に費やし、持ち前の負けん気と、顧問の先生への感謝を糧に、本気で勉強しました。（大事なので２回言います）
その結果、国立大学に現役合格し、顧問の先生も手放しで喜んでくれたのを覚えています。

入学して終わりではなく、努力を継続して首席卒業

入学後も継続して学業に励みました。
高校時代の３年間は陸上に明け暮れ、全てを陸上のために費やしました。
大学には遊ぶためではなく、勉強するために入ったので、サークルや部活には入らず、学業とバイトに明け暮れました。
本当のことを言えば、友達とサークルに入って、人生楽しみたい、という気持ちもありました。
しかし、大学進学を機に１人暮らしを始めたこと、母子家庭で親の経済状況が良くなかったので、大学で良い成績を維持して授業料免除をもらい続けること、という制限があったため、サークルのために時間を費やすことが勿体無いと考え、その時間を削り、成績を維持するための勉強と、生活費を稼ぐためのバイトをやってました。（親からの仕送りも貰っていません）
その結果、首席で卒業することができ、生活費の足しにしていた奨学金の返済も免除され、大手の通信企業への就職を果たすこととなります。

社会人になり、陸上時代にもっとこうすれば良かったと思うことが出てきた

社会人になり、ビジネスの基礎を学ぶことになります。
そこで、PDCAやらなんやら、色んなことを学びました。
学んだことを踏まえて過去の自分の陸上時代を振り返ると、もっとこうすれば、もっと成長できていたかもしれない、と強く思うようになりました。

かと言って、過去に戻れるわけではありません。
そのため、自分と同じように後悔する人をゼロにしたい、と思うようになりました。

自身の経験をみなさんに還元したい

これから私は、特に学生の皆様に向けて、ためになるような情報を発信していきたいと考えています。
私の好きなユーチューバーがこのように言っています。

• 人は何者にでもなれるいつからでも

• 今が人生で一番若い日

みなさんの人生が少しでも豊かになるように、そして、私自身ももっと成長できるように、一緒に頑張りましょう！

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