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2024年2月の振り返り

(*今月の写真は通勤路から見える富士山。毎日違った富士山の表情がきれいに見えます。朝から清々しい気持ちになれるので、このルートは気に入ってます。)

2023年まではブロックチェーン業界でエンジニアをしていたのですが、2024年1月から父が経営する物流業の会社に入りました。
入社から毎月振り返りを書きます。今回は2か月目になります。先月の振り返りはこちら。

自身の行動に対する振り返りと改善のために書いていますが、これから後継者になる方にも参考になればと思い書いています。
事業承継には最適解はなく、個々の企業で全く異なるものになるので、一つの事例として読んでいただけたら幸いです。

やったこと

埼玉・大阪の営業所に訪問

吉川営業所

埼玉の営業所(2か所)と大阪営業所に訪問して業務内容の把握に努めました。営業所でそこまで大きな違いはないと思っていたのですが、想像以上に業務内容に違いがあり興味深かったです。
例えば、大阪は日本の商圏の真ん中に位置するので西日本・東日本の荷物とトラックが集まり運行の間隔が短かったり、埼玉は首都圏への配送が多く小回りのきくトラックを多く扱っていたりなど。
同じ会社であるのに営業所間で業務に違いがあると感じた要因を自分なりに分析してみると、「地理」「荷物」「トラック台数・種類」「倉庫の広さ・種類」の4つがあると考えました。
また、ドライバー・スタッフ・トラックは各営業所に属しており、お金関係以外の業務はほとんどが営業所の責任で動いています。従って、「営業所」=「小さな会社」となっています。

従って、先にあげた4つの指標は同業他社を分析する際にも転用できそうです。

営業同行・挨拶回り

2月を営業・挨拶回りをざっと数えてみたら25回ほどありました(営業をうけるのも合わせて)。
話す内容としてはオンラインでも問題ないのですが、物流業では現場作業が一番大事なので、地理的特性、商品、倉庫などを理解するためにも、実際にその場に行くことの重要性を身にしみて感じました。
これからも時間が許す限り足を運んでいきたいです。

社内行事(ゴルフコンペ、京都30kmウォーク、改善基準勉強会)

30キロウォークのコースの一部:哲学の道

2月は多くの社内行事がありました。
新しく入った身としては、社内行事に参加する中で社員の方と仕事面以外のコミュニケーションが取れるので、こういう場はありがたいと感じます。
コンペ形式のゴルフに参加するのは初めてでしたが、みんなのスコアが見れて競うことができとても楽しかったです。
これらの行事は任意参加ですが、できる限り続けていけたらと考えています。
ただ、会社の業績がよくないと開催できないので、まずは業績をよくすることが大前提です。

*廃校訪問

本社近くの廃校を譲渡してもらいました。そのため、各地の廃校の事例を学ぶために廃校を巡りました。淡路島にあるのじまスコーラサキア、神戸市のNATURE STUDIOの3か所を巡りました。
サキアとNATURE STUDIOはコンセプトがはっきりしていてとても参考になりました。廃校活用に活かしていきます。

わかったこと

輸送自体の効率化

1月のnoteに「T型戦略」について書きました。この際は、「直荷主の獲得」と「輸送サプライチェーンの垂直統合」の2点が重要と書きましたが、加えて「輸送の効率化」も重要な観点だと考えました。
現状、荷物がない際は長い距離を空車で移動したり、トラックが余っていると荷物を探したり、また逆で荷物が多くあるときはトラックをさがしたり、といったことが起こります。
理想としては、「自社の主要運行経路上の荷物情報が十分にあり、トラックの空車距離がほぼなく運行できる」状況です。
その理想に近づけるためには、配車と営業がタッグを組む必要があります。(配車とはトラックの運行管理を行う仕事です)
具体的には、運行を分析して空車距離の長い地域に営業に行く必要があります。
自分の解釈では営業に行くことは、荷物情報を獲得することであり、それらの荷物の情報網を構築することで、輸送の効率化を図ることができると考えています。

また、情報網を構築できることで、運行計画を立てやすくなります。そうすることで、ドライバーが働きやすくなる環境を提供できるとも考えています。

サービス品質

とある取引先に訪問し、悔しい思いをしました。

その取引先は通常一流の運送会社しか使わないのですが、いろんなことがきっかけでご縁を頂き、取引をさせて頂いてます。しかし、過去に数件ご指摘を頂いていることを訪問した際に初めて知りました。
それらの指摘は自分が入社する前の出来事で、どうしようもなかったのですが、期待して頂いているにも関わらず、その期待にこたえられていなかったことが非常に悔しかったです。
1月のふりかえりでは、利益率の向上や、コストダウンなど書いてましたが、そんなものは机上の空論で、何よりもまず品質アップが重要だと気付かされました。とくに、その品質が自社内の基準で考えるのではなく、お客様目線の基準である必要があるとおもいます。
品質を自社内の基準で考えていると、何か問題がおこった際には「社内でやることはやったんですけどね」などの言い訳が出てしまいます。社内で品質に対する施策を十分に行ったとしても、結局お客様に不快な思いや不安な思いをさせてしまっては意味がありません。
サービス品質を考えるときは、「お客様がどう思うか」を常に考え続けることが大事だと改めて気づかされました。

信頼を売る

あるドライバーさんが、「柳川合同に頼んだらちゃんとものが運ばれているという「信頼」をお客様に売っている」と話をされてました。この言葉がとても心に刺さりました。会社の理念として掲げている「心運」にも通じるものがあると思います。

ただものを運んでいると考えるのではなく、このような考えをもと働くと、仕事の質が変わってくると思います。

社長との差

テクノロジーの知識や仕事の進め方などに関しては社長にも負けてないと思いますが、「業界でのプレゼンス」「業界に関する知識量」「ドライバーとのコミュニケーション」あたりは、社長と差があると感じました。
業界の勉強会や交流会に参加すると社長を知っている方が多く、「これまで成長させてきたあの社長のあとを継ぐのは大変ね」と何回か言われることがありました。また、弊社の取り組みが勉強会の事例として使われていることがありました。これだけ広い業界で一定のプレゼンスを上げれているのには素直に感心しました。
また、自分がまだトラックに乗って仕事をしたことがないので、特に道路のやトラックの話などついていけないことがあります。ただ、社長自身はドライバーとして仕事をしていたことがあるので、ドライバーとスムーズにコミュニケーションが取れているように感じます。
自分も頃合いを見てトラックには乗っていきたいです。

人事機能の必要性

社内メンバーにも下記動画を共有したのですが、この動画で紹介されているアンチパターンに当てはまる箇所が多くありました。

グループ会社を合わせると400名規模の会社ではありますが、この動画を見ていて人事部がないことに気付きました。
これらの問題は、人事機能を持つ部署をつくることで解決できると感じています。長期的な施策になるとは思いますが、できるところから始めていきます。

やること

2つの営業所(大刀洗、さつま)を残して各営業所を回ったり、営業や挨拶回りに行く中で、他にやるべきことが次から次に出てきました。
そのため、2月の目標として掲げていた「賃金表作成業務削減の目途を立てる」は、他に優先すべき事項が出てきて後回しにしていました。
しかし、この2月で動き回った結果、今後1年でやるべきことが明確に見えてきました。
従って、「緊急に対処が必要なボトルネックを解消する」ことを3月の目標にすえて行動していきます。この「ボトルネック」の中には賃金表関係の業務も入れてます。
また、来年度から経営企画が新たに立ち上がりそこのメンバーになります。4月からいいスタートを切るためにも3月から動いていきます。

p.s.
2月は忙しくなることがすでに分かっていました。
子どもがいると早めに帰宅したり、出張に行くのに気が引けたり、家族の心配をしてしまうけど、妻が娘が帰省することにしてくれたので、仕事に専念することができました。ありがとう。

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