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「手書き」というアナログ・ライフハック。

唐突ですが、皆さんは紙の手帳やメモ帳って、使っていますか?
さらに手書きでサラサラっと何か書く場面ってあったりしますか?

最近、個人的に「手書き」の有効性を実感しているところです。

今まではiPadでApple Pencilを使って、メモを取ったりしていましたが、どうも続きませんでした。もちろん、すぐにPDF化できるなど、利点は山ほどあるわけですけど、どうも物足りなさがありました。

ここ一年ばかりはA5サイズのメモ帳とプロジェクトペーパー(方眼)で自由にアイデアとか気がついたことを殴り書きするような体制になりました。

それが結構続いているわけで、ストレスがない。

やっぱり紙で書き込むには自由度がかなり違うし、何だか身体に染み入る感覚があるんですよね。

自由度に関しては、紙が最高です。
真っ新(厳密には方眼)の紙にお気に入りのペンで大きい文字、小さい文字、綺麗な文字、汚い文字、付け加えた文字等々、自由自在で思考が広がるような気がします。文字の感じで自分の思考の跡を追うことができるのもいい。

これは決して、WordやPowerPointでは実現し得ない感覚です。
仕事柄、これらのソフトで文章や図形を記したりすることもありますが、窮屈さを感じてしまいます。知らず知らずのうちに、頭脳を制約されているんですよね。

思えば、子供の頃って、落書きをするじゃないですか?
あれって、本能みたいなものなような気がして、自由な発想の原点のような気もします。大人になってから忘れているような。特に今はスマホやタブレットで何でも打ち込めるので、尚更のこと。

37歳になった今でも、そんな本能は残っているのかなと思ってみたりしています。

別にITツールを否定するわけでもなく、むしろ個人的に活用に拍車がかかっている分野もあります。特にクラウドでのファイル管理やスケジュール管理では重宝しています。

ただそれでも、それでも手書きに軍配が上がる分野も実は想像以上に多かったりします。

仕事場でも自宅でも基本的には手元にペンとメモ帳を常備しておき、テレビで見た雑感やシャワーを浴びている時に思いついたこと(シャワー中にアイデアが結構浮かびます)を書いていますが、漠然とした、時には煮詰まった思考を自由形式で吐き出すことができるのも、精神衛生上、とてもいいです。

その後は、適当に「そういえば・・・書いたっけな」といって見返してみるのもいいし、思いも寄らないページを開いて、気づきを得たりも。

そんな中、1月22日の日経にこんな記事がありました。

時間管理はスマートフォンという時代になぜ紙の手帳なのか。「デジタル一辺倒ではなくデジタルとアナログが共存する時代になると以前から言ってきた」と糸井重里社長。「デジタル機器は情報を共有するのに便利。しかし人には共有できない、したくないものがたくさんある」

日本経済新聞「身近に潜む日本の魅力 「手書き」手帳、世界で人気に」
編集委員 石鍋仁美

スマホだけでは何かが足りない。世界に広がるそんな思いに新型コロナウイルス禍が重なった。「外出や会食が制限され、皆自分と向き合う時間が増えた」。ほぼ日の手帳担当者、星野槙子氏は利用者の声からそう感じる。書くことを探すため新たな趣味に取り組む人もいる。コロナ後は自粛の反動で派手な消費が注目されがちだが、内省的で思慮深くなった一面も、この手帳には追い風になった。

日本経済新聞「身近に潜む日本の魅力 「手書き」手帳、世界で人気に」
編集委員 石鍋仁美

まさに御意。自分が思っていたことがより鮮明に文章化されていました。
「内省する」というのも、ハッとしました。

最近はレコード人気も高まっているようですね。

「モノ」があり、そして、それがもたらす、ある種の「手触り感」や「身体性」。「生身の人間」としての人間である私たち。

超基本ですが、非常に重要な点だと思います。

デジタルとアナログが詰まった両立する世界はとても豊かになるのではないでしょうか。

で、ミーハーな私。早速、「ほぼ日手帳」を買いました。

風合いがいいですね。毎日開くのが楽しいですし、何だか続きそうな感じがします。(送付された時の箱もセンスがいい)

見切り発車での購入でしたので、明確にどんな感じで使うのかは決めてませんでしたが、今は日記代わりに使っていて、1日の終わりに今日あったことを書き込んでいます。

デジタルに疲れたら、アナログライフへ。


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