カナダでびっくり⑧自分で自分に名前をつけちゃう?
"What is your preferred name?"
バンクーバーでしょっちゅう聞かれる一文です。
新しく仕事を始める際に渡される契約書にも同様の質問欄が設けられていたりします。
Preferred nameとは?
馴染みのない単語になんのことやら?という感じですが、直訳の「好みの名前」の通りで、ズバリあなたが他の人から呼ばれたい名前のことです。
カナダは移民大国なので、さまざまな人たちが生活しています。中には当然、北米基準では非常に読みにくかったり、発音のしにくい名前の人も多いため、本名とは別にpreferred nameといって自らそう呼んでほしい名前をつけるのか当たり前となっています。
Preferred nameに対して出生時の届け出に書かれている名前のことは"Birth name"や"Legal name"といいます。
どんな名前をみんなつけるの?
Preferred nameをつける目的は名前を呼びやすく&覚えやすくするためなので、ごくありふれた英語の名前をつけるのが普通です。
例としては女性ならAngel, Amy, Ana, Catherine, Rachelなどで、男性ならJames, Steven, Kevin, Thomasとかでしょうか。
自分ではなく、親や知り合いから○○っぽい名前だと思う、という風につけてもらっている人が多いです。
まだ、preferred nameは自分の気まぐれでいつでも変えることができます。
数年前、友人と道を歩いていたら彼の知人が向こうから歩いてきたのですが、彼女は気に入った名前を見かける度に名前を変えるので、いま一体どういう名前なのかわからない…とその友人は言っていました。覚えてもらえないなら意味がないと思うのですが(笑)
日本人でpreferred nameを使う人は多いの?
バンクーバーでは、中国人や韓国人の多くがpreferred nameを使用しているのに対して、日本人では本名と全く無関係なpreferred nameを使用している人の割合は少ない印象です。
日本人では本名を短くして呼んでもらっている人が多いですかね。特に男性で名前がひらがな4文字の場合は上の二文字のみとか。
例
まさかず→まさ
かなこ→かな
この他の例では、名前の頭文字で呼んでもらうというケースがあります。
例えば、英語圏の人にとってはRYOの音は特に言いづらいので、りょうこという名前の人で、頭文字のRから"R"(アール)という名前で呼ばれている人に会ったことがあります。
おまけの豆知識
タイ人は本名の他に「チューレン」=あだ名を産まれた時につけられます。本名が長いためです。
Preferred nameはつけた方がいいの?
絶対につけなくてはいけないわけではありませんが、やはり覚えにくい名前よりは覚えやすい名前の方がお得です。
自分の名前が呼びやすいものなのかどうか、海外に実際に来てから様子を見てみましょう。もし覚えてもらいにくいようでしたらpreferred nameを検討してみるのもありです。
そうでなくとも、自分で好きに名前をつけて新しい自分をスタートさせるのもよし、です。
普段は本名で通しているけど、スターバックスで飲み物を注文したり、レストランに予約を入れる際にだけ英語名を使うという人も多いです。
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