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インタビュー原稿のポイントはポジティブに言い換えること~第5回・京都ライター塾10期の講義より~

京都ライター塾、第5回の講義は「インタビュー原稿の書き方 その2」。本講座の方々のインタビュー原稿の添削がありました。

添削の中で見えてきたインタビュー原稿の難しさ。そして、インタビュー原稿を書く時に気をつけるべきポイントを、江角さんによる添削の講評の中からレポートします。


「聞くべきことは聞かないと、いい原稿は書けない」と江角さん。お店の紹介文を参考に、書き方の講義が始まりました。

大原則は初めて読む人にわかるように書く

仕事で書くインタビュー原稿の読者は、書かれている内容を初めて知る人。「文章を初めて読む人にわかるように書く」という説明が、江角さんよりありました。

他にも「書き手が知っていることこそ、書き方に気をつける」とのこと。このお話からインタビュー原稿を書く時は、自分の視点ではなく、そのインタビュー原稿を読む人目線で考えるのが大切と学びました。

そして「文章を2回読ませたら負け」という江角さんの言葉が印象的でした。

このお話以降二度見した文章を、時間がある時は私なりに添削しています。
一度で文章を理解してもらう技術を身につければ、最強のビジネスパーソンに近づけそうと思いました。ビジネス文書を多く扱う人にも、役立つ技術となりそうです。

受講生の添削内容

受講生の方々の力作を、江角さんが添削していきます。印象的だった添削内容は以下です。

◎口語を文語に直す
◎内容をわかりやすくするためにインタビューしていない質問も入れる
◎ネガティブな言い方にならないようポジティブに書く
◎話したことがわかりやすくなるように補う
◎インタビュー相手がえらそうな人と思われないように書く
◎におわせることなく答えを書く

京都ライター塾10期
                                                                                                                                                                                                                                                                         

口語を文語に直す

口語(話し言葉)を使いすぎると、そのインタビュー記事が軽い印象になってしまうため、気をつける必要があると江角さん。そのため、ライターが文語(書き言葉)に直す作業が必要だそうです。

内容をわかりやすくするためにインタビューしていない質問も入れる

学ぶ前のインタビュー記事のイメージは、そのままの光景を再現しないといけないと私は思っていました。

でも実際の原稿は、読者に内容を伝えるために実際はしていない質問を入れ、話の流れをわかりやすくする作業をライターがする、と江角さんのお話の中にありました。

インタビュー記事の目的は「インタビューしているところを忠実に再現する」のではなく、「インタビューを受けた人が伝えたいことを、ライターが読者にわかりやすく再現する」ということだと、私は考えました。

ネガティブな言い方にならないようポジティブに書く

動画を見ながら笑ってしまったのですが、江角さんが悪い人のように書かれてしまっている原稿がありました。もちろん、書いた方にはそのような意図はありません。話した江角さんも、そのつもりはありません。

このレポートがかなり遅くなってしまったので、さとゆみさん(江角さんの先輩ライターさんでもあるヘアライターの佐藤友美さん)の講義を毎週のように聴く機会がありました。その中でこの話を思い出すことがあり、講義の内容を深く理解しました。

インタビュー原稿はライターの書き方1つで、ネガティブな原稿になる可能性があります。そのため、インタビューされた人が意図せず悪い印象にならないよう、注意する必要があるというお話が江角さんからありました。

話したことがわかりやすくなるよう補う

インタビューした人は理解できても、読者にはわからない表現がある場合、足りない部分をライターが言葉で補う必要がある、と江角さん。

私もこのレポート記事の書き方がものすごく悩み、今回かなり遅くなってしまいました。レポート記事もある意味、そういうことなのかもしれないと思います(違っていたらすみません)。

インタビュー相手がえらそうな人と思われないように書く

ネガティブな言い方のところと共通しますが、普通に話したことが文字に起こすとえらそうな印象を与えることもある、と江角さんの添削の中で指摘がありました。

そういったことがないように、ライターが文章の中できちんと調整する必要があるそうです。

におわせることなく答えを書く

インタビュー原稿は曖昧に終わらず、きちんと答えを書く必要があると江角さんからお話がありました。

確かに、におわせで終わるインタビュー原稿は困りますね。

プロフィールを目的にあわせて考える

他に「実績の紹介」「発信を続けるコツ」のお話が江角さんからあった後に、プロフィールについての話がありました。

記名記事の場合、プロフィールを載せることができます。
・誰に何を知ってもらいたいか?
・どんなことに興味があるか?
などを、その媒体に合わせて書き分ける必要があるとのこと。

まだ1記事しか記名記事がないので、今後の参考にしたいと思います。

江角さんのXのプロフィールは「編集さんが仕事を依頼したくなるように」と書かれているそうです。気になる方はチェックしてみてくださいね。

インタビューを学ぶと人生が変えられる?

江角さんのお話で、印象に残った言葉がありました。

文章でポジティブに言い換えられる練習をしておくと、自分の人生もポジティブに言い換えられるようになる。この習慣を身につけると人生が変わる。

京都ライター塾10期

確かに人生には晴れの日も雨の日もあります。場合によっては、ネガティブ一色の期間が続くことも。もし、私がもっと早くにこの言葉に出逢えていたら、私のネガティブな時期は減っていた気がします。

人生半世紀を過ぎ、できればポジティブな日が多い方が人生は楽しいはず。講座の全編を通して、江角さんの教えは今後の人生の指針になりそうです。

そして、この講義のレポートも残すところあと1回分。GW中に「第6回のレポート」「京都ライター塾の受講を通して学んだこと」を書き上げたいと思っています。

どなたかの参考になるレポートになっていれば、嬉しいです。

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