空色のラムネ
ぱっ、と
窓を開けて
空のラムネを
しゅっ、とひとくち
「今日」というラベルの瓶
カランコロン、風鈴の音
「私」という容れものに
注がれる光が
手足を 頭を
透明にする
ぷくぷく、言葉が生まれる
いつか雲になる
小さな泡つぶたち
熟した夕陽をつまんで
月光をキュッと搾って
生まれたての朝陽をのせて
毎日が違う色
毎日が違う香り
瓶を空にして
「明日」のラベルを
ていねいに貼る
見上げれば
わたしだけの
空色のラムネ
朝、青空を見上げて、思いつきました。
宵の空を見上げながら、投稿します。
明日もよい空に出会えますように……
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