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つわりの重症版、妊娠悪阻を振り返る

こんにちは!

「家族計画に至るまでの私のはなし」や「当事者になるまで知らなかった妊婦事情4選」に次いで妊娠関連のnote第3段です。

今日はですね、妊娠悪阻、坐骨神経痛、切迫早産と悩みや不安は尽きなかった私の妊娠期間の中でも、つわりの重症版、妊娠悪阻だったわたしの妊娠初期を振り返りたいと思います。

はじめに

不安でいっぱいだったため、親への報告は心拍が確認できてなおかつ分娩予定日が決まってから、職場への報告は安定期に入ってから、と決めていたので、夫以外に妊娠のことをしばらくの間だれにも明かしておらず、私が頼れるのは夫と病院の先生とウェブサイトからの情報のみでした。

それでも誰かと共感したかったんだと思うんです。

自分の状態と少しでも近い人がいないか?という気持ちで、色んなウェブサイトを探してみたのですが、吐き気と戦いながらだとまともに検索すらできなくて、自分がほしい情報を見事に見つけられず孤立した気持ちになっていました。

このnoteがいつかだれかの味方になりますように、つわりに悩まされている方の励みになりますように、そんな一方的な思いであえて記録にしてここに公開したいと思います!

※あくまで私の妊娠初期です!
妊娠中のつわりが出産するまで続く方もいると聞きますし、しんどい程度の差もその感じ方も人それぞれです。どうか「他の妊婦は」と一括りにしないで一人ひとりのケースとしてお読みください。

つわり期どんなだった?

妊娠6週に入る頃から少しずつ体調の変化(つわり)を感じ始めました。

一番最初は、なんだか船酔いしているな〜というところがスタートでした。

徐々に本格化しはじめて、私のつわり症状としては、気持ち悪さと吐き気と嘔吐、におい過敏、合わせて無気力と食欲がなくなるという感じで、それらが妊娠5ヶ月(妊娠16週)まで続きました。

特に、妊娠7週〜11週がピークでした。

つわりの気持ち悪さをどうにか言語化するならば、常に二日酔いで、その二日酔いが寝ても覚めても治まらないことがわかっていて、お酒を飲み続けさせられて二日酔いをずっと維持している、とにかくずっと気持ち悪いみたいな感じでしょうか。

においについてはというと、ニンニクやコーヒーのような特徴的においを感じると、一発で嘔吐でした。

冷蔵庫をあけるだけでもツラく、冷蔵庫を開けるときはタオルで鼻を抑えながらあけていたこともありました。

ピーク期は、色んなにおいが混ざった感じがしてリビングに行くことも厳しくて、寝室に籠もっていました。

「つわり 食べやすいもの」とかつわり対策を検索しては試してみるも全然自分にはヒットせず、つわりでも食べられる食べ物としてよく挙げられるフライドポテトは、残念ながらにおいの時点で吐き気がきて、がんばっても食べられませんでした。


水分摂取が追いつかず点滴生活

嘔吐は頻度的には平均すると1日5、6回でした。多い方はもっと嘔吐すると聞いた(気がした)ので上には上がいるんだ、、と思いながら自分を励ますようにしていました。

水分摂取はしなきゃと分かっているものの、全然飲めなくって努力して1日500ml程度。

嘔吐すると一気に水分も出ていくので、自力での水分補給が追いつかず、脱水症状になるのを防ぐために、1回に3時間半〜4時間かかる点滴を週3日続ける、そんな生活でした。

ちなみに、ウェブで検索すると似たようなケースをいくつか見つかったのですが、点滴を打つと終了後から30分間くらいはどうしてか気持ち悪くなってしまい、帰宅途中に嘔吐することが2回くらいありました。

でも点滴直後のその山を超えると、その日はよく眠れて、多少ですが吐き気や気持ち悪さが落ち着いている感じでした。

ケトン体陽性反応

妊娠7週〜15週の間に尿検査は複数回していて、ケトン体陽性(+++)が2回、陽性(+)が1回、陰性が1回でした。

陰性になったのは13週頃で、落ち着いたかな?と思った15週に陽性(+)反応がでた時は想定外だったので驚きました。

+++が最初にでたのは、7週2日のときでした。

食べられない飲めないそして何にも知識も経験もない7週だったので、入院も選択肢に入りましたが時期柄、コロナ禍だから入院すると家族とも一切会えなくなるということや通院先が日曜や時間外対応可で車15分の距離にあるところだったということもあり、通院でもう少し頑張ってみようかということで私は入院しませんでした。

ベッドから出て通院することすら頑張らないといけない程体力的に弱っていたけど、パートナーが送迎してくれ、病院も温かい方々だったのでなんとかなっていました。
 

つわり期間、何を食べていたのか?

私の場合、つわりが落ち着くまでは食欲もなく、無性に食べたくなるものも全くありませんでした。

比較的安定して食べられたのは、ポン菓子とヨーグルトとアイスボックス。

とはいえ、ポン菓子は1回5粒程度。

噛めるので食べた気分になれて、気持ち悪くて寝れない時や目覚めた時、病院の待ち時間にひと粒ずつぽりぽり。

アイスボックス(グレープフルーツ味)は水分のつもりで舐めつつ、1回2.3かけずつくらい。

その他の口にしていたものは下記のとおり。

つわりレベル3(すこ〜しだけなら何とか食べられた):

りんご、冷凍エビピラフ、冷凍高菜チャーハン、お茶漬け、茶碗蒸し

つわりレベル2(何か食べたらスッキリする気がするって気持ちが出てきた頃 ※気がするだけ):

冷凍肉まん、子ども用のアンパンマンカレー、ピノ、飴、三ツ矢サイダー、みそ汁

つわりレベル1(嘔吐はまだあるが食欲が戻ってきた頃):

アボカドとろろごはん、豚肉と水菜サラダ(オニオンドレッシング)、冷凍明太子パスタ

(書き出してみると色々食べられているようにみえますね!あら不思議。)

つわりレベル3の時は、一度にピラフ5口くらいは食べられました。

ピラフやお茶漬けは少し冷めたくらいがちょうどよかったです。

お茶漬けは水分補給にもなるので食べられると知れたときは嬉しかったです。

つわりレベル1まで落ち着くと、気持ち悪さや嘔吐はあるものの少し食欲が湧いてきていて、栄養摂取できていることに嬉しくなりました。

食べ物については正直、自分でも何が食べたいのか分からないことが多く、パートナーを困らせる日々でした。ひたすら向き合ってくれていたのでただただ感謝です。
 

つわり期間、何を飲んでいたのか?

口に飲み物をいれてみるもうまく飲み込めず、基本的に数10mlずつちびちびとといった感じでした。

試したものは水、麦茶、ポカリ、ごぼう茶、烏龍茶、ルイボス、炭酸水など多数。

安定した水分摂取のため、試してみるもまあ美味しく感じれず。

唯一飲めたのが爽健美茶(ノンカフェイン350ml)とフルーツジュース200mlでした。

フルーツジュースは紙パックに入ったやつで、主にオレンジを飲んでいたけど、色々飲んで試せるようにと一時期我が家の冷蔵庫はコンビニの陳列棚ばりの充実度になりました(トップ写真参照)。  

ちなみに、爽健美茶は、嘔吐で逆流する時、めちゃくちゃ苦くなって出てくるので、それはそれで苦行でした。

食べ物と同様で冷やすとやはり喉を通しやすかったです。

爽健美茶350mlサイズのペットボトルを1日に2本初めて飲めた時は、自力で水分摂取できたことに本当に安心しました。

ノンカフェインということで何も気にせず1ヶ月ちかく毎日飲みつづけていたある日、元気が出てきたので、成分をひとつひとつ調べていると、爽健美茶に入っているどくだみに子宮収縮作用があることが発覚。
妊娠初期は避けましょうってウェブサイトに書いているではないか!!
せっかく水分摂取として頼れる貴重な水分源だったのに、、
助産師さんに相談したらどれくらいの成分量を摂ってるかにもよると思うけど本人がそれで不安になるくらいなら飲まないほうがよいとアドバイス。

そうだよね、結局こういう妊娠初期に避けるべき食べ物って神経質になりすぎて全部ダメダメというより、最後は本人次第みたいなところあるよねと思い少し悩みましたが、結局私は爽健美茶飲むのやめることにしました。

あと、病院から処方された吐き気止め(頓服薬)があったのですが、一気に水分を口に入れた上に錠剤を飲み込むなんてレベル高いことはとてもできないので、薬局で錠剤を粉砕してもらっていました。

受け取りの際に薬剤師の方に、苦いですか?と尋ねると裏でペロッと舐めてきてくれて、「ちょっと苦いですね」と言われました。

少量のジュースに溶かしたり、アイスクリームと一緒に食べるといいかもしれないというアドバイスでした(薬剤師さんありがとう)。
私はグレープジュースに溶かしてちびちび飲んでいました。

実際のところ、突発的に吐いてしまうことが多かったため、吐き気止めは間に合わず、そんなに頻繁に吐き気止めは飲まなかったですが点滴にいかない日の夕方頃にたまに飲んでいました。

飲み物の話に戻りますが、結局、私の場合はつわりでも安心して美味しく飲める飲み物がまるでなくって、唯一あげるなら緑茶なんだけど緑茶は緑茶でカフェインの心配が出てくるので、1日1.5杯までと自分で目安を決めて飲んでいました。
(後日、ノンカフェイン緑茶に出会うけど、そっちはあんまり美味しくない。)


つわり明けの体重

そんな感じで過ごしていると体重は減りに減り、計算したところ体重減少率は9%でした。

食事量が非妊娠時に比べ極端に減っていたので、体重減少はもう不可避でした。

過去10年以上比較的ずっと一定だった私の体重がガクンと落ちて、つわりには嫌な思い出しかないですが「胎盤ができる頃には落ち着くはずだよ」と医師に言われていたので、その言葉を信じて週ごとのお腹の様子をウェブサイトで調べてみたり、エコー中に元気に動いている赤ちゃんを画面越しにみて笑顔になったりしながら、体調が安定してくれる日を待つ2ヶ月強でした。

幸いにも医師の言っていたとおり胎盤ができる妊娠中期には落ち着いていて、美味しくご飯を食べることがまたできるようになっていました。

当時の私はとにかくつらく、自分が一番つらいんだ!位の偏りまくりな気持ちになっていたので、誰かに話すと「わかる、私もつらかった」「そんなもんだよ」とか言われるような気が勝手にして、それを避けたくって身近な友人達にも打ち明けられずに過ごしていました。

夫に言われて嬉しかったこと

とにかく支えてくれ、家のこともすべてしてくれたこと、私が夫にそのことにありがとうと伝えると、「こっちがありがとうだよ。がんばってくれてありがとう。」とありがとう返しをしてくれました。感謝です。

しんどい状況のときに、ありがとうにありがとうで返されると嬉しくて涙がでました。


つわりを乗り越えた後に思ったこと

それは、世の中の全つわり経験者の方々と肩を組んで「頑張ったよね我々!」と励まし合いたい、でした。

話は飛躍しますが、つわりに限らず、やはり人と人は手を取り合って励まし合うそして生きる、それが愛なのです。

以上、私の妊娠初期記録でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました!



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