見出し画像

見た目で雌雄の区別がつかない生き物はどうやって見分けるか?【ジェンダー論への違和感】

ごきげんよう、ロマです。

いろんな生物について学ぶと、
見た目で雌雄の区別が
ばっちりつくタイプの生きものと
見た目ではほとんど区別がつかない生きものがいることに気づきます。

鳥を例に挙げるなら、
イソヒヨドリ、ジョウビタキ、オシドリ、ニワトリ
なんかは、雌雄で色からして全然違う。
雄のほうが派手派手で目立つ。

一方で、スズメ、ツバメ、セキレイ、カラスなんかは
見た目で雌雄の違いがわかりません。

虫を例に挙げるなら、
カブトムシとか角のある甲虫は、
成虫になれば雌雄がばっちり見分けられる。
でも角がないタイプの甲虫とか
モンシロチョウとか、カマキリとか。
見分けがつかないものもいっぱいいます。

チョウの仲間では紫外線の一部を識別できる場合に、
人間から見た場合の見た目がそっくりでも、
羽の文様がはっきりと違うタイプのものもいるようですが、
人間の目では紫外線を色と認識できないので、わかりません。
紫外線に着色して映すことができる特殊なカメラを使えば見分けがつきます。
紫外線の一部を識別できるチョウ同士では、雌雄の見分けはばっちりついているって考えられています。

それ以外の雌雄の見た目のほぼ同じものは、
互いを見分けるために、匂い(フェロモン)や
声(鳴き声)を手掛かりにしていると考えられます。

声を手掛かりにしているものは、
人間でも聞き分けることができれば
雌雄の区別はつきますね。

じゃ、鳴かない生き物は?

フェロモンは、人間には判別できないかも。
じゃ、まったくわかんないの?

いや、もう一つ、手掛かりがあるんです。

それは「行動の違い」。

雄しかしない行動をすれば、それは雄。
雌しかしない行動そすれば、それは雌。

セミなんかは体の構造からして、
違っているために、鳴くかどうかで、
雌雄の区別がつくわけですが、
ほとんど体の構造を同じくする生き物でも、
その行動を観察すれば雌雄の区別がつくってことはあるんです。

「よ~~くじっくり観察する/できる」ってことが条件になっちゃうけどね。

鳥では、その多くが、
雄から雌に食べ物のプレゼントをするそうです。
「給餌行動」と呼ぶとか。

こんな総説論文があります。

鳥類における雄から雌への給餌行動の機能 - J-Stage

こういうものを読むと、雌雄で行動が違うことって、ある意味当たり前のような。。。。

そんな気がしませんか?

進化の戦略上、雌雄という形で配偶体を分けて自己複製を行う。
そこには、雌雄それぞれの、独自の生存戦略があるべきと
考えるのが妥当ではないかと思います。

さて、この考えを人間についても当てはめてみます。
人間も雌雄があるので、もちろん外見も違うんだけれど、
生存戦略にマッチした形で雌雄ごとに違う行動をするはず。

すると、「ジェンダー」というものの定義が

「後天的に獲得する文化的社会的性差」

であるとする考え方が、誤りであるように思えます。

文化的なものを含めた行動の性差には、

「生まれながらに獲得している
 生存率を高める戦略に基づいた行動の性差」

もそこには当然に存在すると思うからです。

『ロッキー』という映画が、
男性にはとても人気があり、
女性にはほとんど人気がないことを考えると、
あまりにも落差が大きいので
これは「後天的に獲得」した性差だと
果たして言えるのか?と疑問に思います。

「ジェンダー」を「後天的に獲得する」
すなわち「社会的に押し付けられたもの」と見て
必要以上に否定したり、文化から排除したりする行動は、
私には大きな誤りであると感じられます。

そういう人たちには、
生物や生物学を学んでもらって、
人間もまたそうした生物の一つであることを
思い出してもらいたいな、と思ったりします。

今日はここまで。
お付き合いいただきありがとうございました。
一日、お疲れ様でした。
リラックスしてお過ごしください☆彡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?