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努努




2/6まで開催されてるこの企画。



クリエイターになりたい。
なんてことを思ったことは一度もない。
現に大きな組織に身を置いて毎日
電車(棺桶)に揺られ、吊り革(手錠)に掴まり
仕事に勤しんでいる。
そして仕事自体とてもやりがいを感じている。


最早、クリエイターという言葉をYouTuberと
同じくらい聞きすぎてゲシュタルト崩壊していて
認識が合っているのかわからなかったので
検索をかけたところ「創作家」「創造者」と
出てきた、なるほど分からん。

本を読むこと、映画を観ることが好きなので
それをできるだけ新鮮な状態で自分の言葉で
調理し残しておきたいという気持ちは普段から
むくむくと私の中で成長し続けている。

有川浩さんの本、ストーリーセラーに
本を読むことが好きな人は本を書こうとしてみる
だけれど、書ける人と書けない人がどうしてもいる
というような一文が刺さり
やってみないと分からんだろうと
果敢に挑もうと思いつつ中々どうして
踏み出せず筆も進まず這いつくばっているのが現状だ。


駄菓子菓子、それは上記に書いた
「クリエイターになりたいと思ったことは一度もない」
という言葉に大いに矛盾する。
格好悪くも言い訳をしてみると
クリエイターで食べていきたい、なんて
恐れ多いことを思ったことがないのだ。
自分が書ける側の人間なのかを試してみたいという
純粋な少女のような心があるだけだ。
もう三十路手前の既婚者だが。

日々の中で感情が揺さぶられたものを
写真に取りそれを載せて大喜利をするのは
どちらかといえば得意だ。
けれど写真という武器とテーマが無いと
こんなにも難航するのかと、そもそも自分の
語彙力の足りなさを埋めるためには?と
考えた結果、とても地道で遠回りかもしれないが
漢検二級の勉強をしている。

身近にある漢字が多いのに
目から鱗がポロポロと剥がれ落ちる。
語彙力云々の前に下半身が剥離した鱗により
魚体化し人魚になるのが先かもしれない。


まだ全然先が見えない自分が生む作品に
思いを馳せることは出来るが
作品の中身すらスッカスカのこの状態。
まず何を書くか。

案外、世の中でいう「普通」とはかけ離れた
経験をしてきた私の人生を赤裸々に嘘偽りなく
書くことにするか。
それとも私のお花畑の頭の中をなんとかかんとか
言葉にして形として具現化するか。
これはきっと死ぬまでの夢である「魔女になる」
というようなテーマが先に立ちそうだ。
「サンタクロース」や「妖精」と皆誰もが
心躍るものとダークファンタジーを混ぜた
キラキラしているだけではなく黒さもある
作品が書けるなら書きたい。
ただ言い回しも含め好きなものの二番煎じになる率
90%超えの気がしてならない。
となれば、架空の人物を作り上げそこに
ストーリーを乗せていくか。
これはそこそこの知識では書けない。

いつも此処らまで考えて
そもそも作家さんや脚本家さん達は
なぜ物語を書くのか?という疑問が
頭の周りをクルクル衛星のように廻り始める。

この世の何かを訴えたい
そんな強い意志を持って書くことができない。
そんな責任を背負う自信がないからだ。
世直しオバさんと友人から冗談で言われても
声高に自分の意見を他人に押し付けることが
特に活字だと怖くてできない。


なので私はクリエイターになりたい
とは思えない。
誰かの二番煎じ、どこかで聞いたフレーズ、
類似した作品、自分で作っていて絶対に
このワード達が邪魔をしてくるのだ。
それに蓋をして恰も自分の強い意志で作りました
とは言えないし言いたくない。
ヨルシカの創作・盗作は音楽もさることながら
成る程と思った。
そうゆうことなのだ。
読んでいる側を感じて動かさなくてはいけないのだ。
唯一無二のものを作るにはそれなりではダメなのだ。
知識を、自我をもっと確立しなければ。


クリエイターでもありたいよと思うならば、
そもそも、もっと自分の活躍できる場所を
クリエイトしていけよ
と思うのだけれど、どうよ。

物語のあるところに人は集まるし、
面白いものがあるところに面白い人は集まる。
魅力的な人のところに魅力的な話は来る。
胸に手を当てて。足りないものはなんだ。
有りすぎる。

テレビをつけたらフィギュアスケートの試合。
華麗なる世界でも数字でつけられる点数は厳しい。
結果が全ての世界はどこも変わらないけれど、
頑張らない人より、頑張る人を応援したくなる真理。
ただ、頑張っているフリというのは一番ダサい。


我、琢磨せよ。


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