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【自分と向き合う編】もしかして、こんな感じで自殺してしまった人もいるのかもしれない その1

注意:自殺に触れた内容なので、いやな人は回れ右してください。でも、途中からの内容は、ただの石垣島旅行記です(笑)。


いままでの話と多少時間軸が前後するが。

降格人事から遡ること3か月。

その辺りから、わたしはおかしいことになっていた。


会社の帰り道、深夜。

気づいたら、道路の真ん中に立っていた。

休みの日、都会に出て。

気づいたら、ビルの屋上の端に立っていた。

通勤時間の駅のホーム。

気づいたら、あと一歩で電車に接触していた。


そこまでの道のりを全く覚えていない。

ただ、もう少しのことで、死んでいる場所に、

気づいたら立っていた。


死にたいとか、そんな感情や思考は一切ない。

ので、気づいた瞬間、心の中で叫び声をあげながら、安全地帯に退避した。

もう、ホラーだ。

冷や汗、心臓ばくばく。

ただでさえ、小心者で、恐怖作品に一切触れられない、このわたしが。

自分が最大の恐怖になってしまっていた。

毎日が怖すぎ。


たぶん、本当に疲れていたのと、自分の中で箱に詰め込んでいた感情や本音が悲鳴をあげていたのだと思う。

もう、限界だと。

しかしながら、20年以上ずっとそうしたものに蓋をして、生まれてくるたびにぽいぽい箱に放り込んできたわたしは、その悲鳴に気づくこともなく。

単純に疲れたなぁとは思いながらも、日々のタスクにしか意識を向けていなかった。

で、気づいたらビルの上である。

最初は本当に訳が分からなかった。

考え事をすると歩く癖のあるわたしは、ただ歩いていたらそこに着いただけ、と軽く受け止めていたが。

それが連日続くとなると、そうもいかない。

どうしたものか、と思案しながらも忙殺される日々。

そして、3か月が経ち、降ろされることになる。


異動後も、そういった事件はエスカレートしていった。

深層心理に人に迷惑をかけてはならない、というのがあったのか、

到着地点がどんどん自然の中になっていく。

行ったこともないダムや、山奥。

全然知らない、海辺で膝まで浸かっていたこともあった。

今は携帯のある時代だからよいが、携帯なかったら、おうちに帰れなかったからね!わたし。

携帯さまさまである、ほんまに。


こんなこと、軽く冗談まじりには話せるが、

当時、わたしは誰にも本当の意味で相談はできなかった。

主人なんか以ての外だ。

おうちから出してくれなくなってしまう(笑)。


異動後、そんな事件がありながらも、今なら大義名分あるよなぁ、と思い、転職活動をしていたわたしは、転職先が決まったあと、ふと思った。

今のわたしのままだと、結局転職先でも同じことになるのではないか、と。

これは、あまり意味がないのでは?

主人からも「本当に、今の会社に不満があるのか?楽しくなかったのか?」

と聞かれ、まぁぶっちゃけ不満もないし、楽しかったけど、と答え、

「なんで辞めんねん?じゃあ!」と怒られるというくだりもあり。

大義名分あるし、今辞めやすそうやから辞めよう程度の軽い気持ちで転職しようとしていた、わたしは。

わざわざ、退職届を引き取りにきてくださっていた新しい優しい上司に、こう告げたのだった。

「辞めるの辞めますので、長期連休前倒しでいただいてもいいですか?」


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