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忘れてしまうこと

自分は現在塾講師をしているが、先日自分自身の行動でひどく反省したことがある。

自分の受け持つ生徒さんについて、困りごとがあったので、教師室で確認をとったのだ。

この行動の何が、おかしいのか、先生なんだから、生徒さんについて、知っておくべきであるし、確認すべきであると思うかもしれない。

しかし、私が問題だと思ったのは、そのこと自体というより、その時の自分の考えの方である。

「生徒さんがこれ知らないところで聞かれてたらいやかな」

という考え方が抜けていたのだ。

再度言うが、生徒さんについて何かしら質問をすることは、その子の授業をより良くするためにも重要であると思う。

しかし、自分もかつて、(違う塾ではあるが)生徒であったことを忘れて、先生としての視点しか持てなかったことに対して、生徒さんの気持ちに立って、考えることを一瞬でもできなかったことに問題があると思う。

よく、子どもの時、「なんで大人は、大人自身も子どもの時があったはずなのに、子どもの気持ちがわからないんだろう。」と思っていた。

そして、「絶対そんな大人にはならないぞ。」とも、思っていた。

しかし、先日、私は生徒であった時代の想いを忘れ、先生としての考えだけで行動してしまったのだ。

つまり、「子ども」の時に「ならないぞ!」と心に誓っていた「大人」に、気付いたらなってしまう可能性、いやもしかしたらすでになっているかもしれないという現実を突き付けられたのだ。

人は成長して、色々な視点を得て、考え方が変わるのは当然であると思うし、変わらなきゃいけない面は多々ある。

しかし、変わらなくてはいけないからと言って、忘れてしまっていいわけがない。変わる必要があっても、変えていることに気づく必要がある。

この小さな気づきがあるかないかが、様々な問題の発端になっているのではないかと思って、この気づくことを大切に、そして、忘れないために、何かにメモでもしておこうと思った。


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