詩|「好き」と「嫌い」は表裏一体で不自由で
ついこの前まで好きだった人を
ほんの少しの違和感に気づいた瞬間から
あっという間に嫌いになったり
好きでいたい人のことは嫌いになってしまうのに
嫌いになりたい人のことは嫌いになれなくて
いっそ全てを壊したい衝動に駆られたり
本当は全ての人を愛していたいのに
世の中そんなに綺麗なものではなくて
他人への勝手な感情に踊らされている自分が
愚かに思えたり
悲しく思えたり
滑稽に思えたり
こんな感情は全てまとめて
ゴミの日に出してしまいたいけれど
そんなこと出来っこないから
どうせ踊らされるなら
もっと上手く踊りたいよ、なんて
今日もそんな馬鹿みたいなことを考えては
正面がどこかも分からないまま
足元も覚束ないまま
不器用なステップで踊らされている
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