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東京・広島でのピアノリサイタル(2024.6.29&7.14)

遅ればせながら日本での一時帰国中に「岡田柚香ピアノリサイタル〜揺れ動く心と鐘の音〜」を無事に終えることができました。お越しいただきました皆様には心より感謝申し上げます。

演奏曲目は

スカルラッティ
ソナタ ホ長調 K.380 L.23
メンデルスゾーン
前奏曲とフーガ ホ短調 Op.35-1
サン=サーンス
練習曲 Op.111-4「ラス・パルマスの鐘」
ショパン
練習曲 Op.25-1 「エオリアン・ハープ」
ドビュッシー
映像第 2 集
1.葉ずえを渡る鐘の音
2.そして月は廃寺に落ちる
3.金色の魚
武満 徹
雨の樹素描
ショパン
練習曲 Op.25-11 「木枯らし」
シューマン
フモレスケ Op.20


プログラムノートより

本日は~揺れ動く心と鐘の音~岡田柚香ピアノリサイタルにお越しいただきありがとうござい
ます。昨年 9 月よりスイス・ベルン芸術大学にて研鑽を積んでおり、今年4月にフランス・ストラスブールにて初めてのソロリサイタル開催し、同様のプログラムを演奏しました。今回のプログラムは留学生活中に感じた音を表現しようと選曲しています。スイスに限らず、ヨーロッパには多くの教会があり、1 時間ごともしくは 15 分おきに礼拝や時を知らせる鐘の音が鳴ります。毎日徒歩 30 分かけて学校に通う道では、いつもその鐘の音を聞きながら歩いています。晴れた日や雨の日でも鐘はいつも決まった時間に鳴りますが、自分の感情は決まったものではなく、嬉しい日もあれば落ち込んでいる日もあります。その変わらない冷たい金属の鐘の音が心地よく聞こえる時もあれば、時に耳に触ることもあり、その時の自分の気持ちに気づかされることがあります。そして多くの作曲家たちもこの音を聞きながら、様々な感情を抱えながら作曲をしていたと思います 。本日はぜひ作曲家が何を表現したくてこの音を描き、何を感じていたのか・・・と想像しながらお楽しみいただければ幸いです。

というコンセプトで今回のプログラムを選曲しました。

東京公演当日は晴れて、よいお天気に恵まれました。渋谷美竹サロンは私の大学時代の先生たちがリサイタルを開催しており、何度も足を運んだことがあり、会場の大きさもちょうどよく、お客様の温度感も伝わってくるいいサロンです。プログラムにも合っていたとコメントいただきました。受付を手伝ってくれた後輩ちゃんもありがとう😊

後輩ちゃんと


広島公演はこちらも上京するまで、先生のコンサートやレッスンで何度も通った思い出の地でした。地元でリサイタルをするならば、ここでやりたいという思いがあり、快く引き受けてくださいましたライフワンさんには心より感謝申し上げます。

ライフワンさんと


地元・広島で演奏するのはコロナの影響もあり、かなり久しぶりの演奏になりました。友人や家族、門下の方や長年お世話になっている調律師さんなど今の私の演奏を聴いていただけて、とても大切な演奏会になりました。

なにより嬉しかったのは8歳の頃から師事しておりました沢田菊江先生や、東京公演が聴きに来れなくなった関係で日帰りで広島まで聴きに来てくださった浜野与志男先生…この先生方にお会いできなければ今の私はいなかったと思います。

最後にフライヤーに素敵な絵を描いてくれた辻美紅さんもありがとう。彼女とは中学3年生のクラスメイトで、今でも時々お互いの悩みを相談し合っている仲なので、こういった形で共演できて幸せでした。

原本もいただきました🖼️


改めて多くの方に支えられていることを実感するリサイタルになりました。まだまだ未熟者ですが、今回の演奏会の経験から得たものを活かして、今後も活動を続けていければと思います。ありがとうございました!


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