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珈琲読本の制作話

改めまして。コーヒー好きのミナヅキトウヤです。
1人のコーヒー好きの趣味が高じて、作り始めた同人誌も今年で14年目。

いつも購読してくださる方々には助けられているおかげで、次の珈琲読本の制作も進行中で、今回は自分の代表作となった「珈琲読本」シリーズの始まりを創作のリハビリを兼ねて、マイクラの記事のために作ったnoteのアカウントでしたがこちらで書き綴ります。


「珈琲読本」制作のきっかけ

コーヒーを趣味として始めた頃、書店に並ぶ入門書を何冊も購読したり、喫茶店のマスターが淹れる仕草をカウンターで見て真似したりと、誰もが通る試行錯誤の道を辿った1人でした。

それから何年か経ち、あの頃の自分が欲しがるような、商業誌の入門本よりもっと分かりやすいコーヒー入門本を作ろう、と好きなものを作りたい一心で作り始めたのがはじまりです。

コーヒー本を作る以前は、東方projectやラグナロクオンラインで細々と二次創作系の本を出していたので、同人イベント自体はもっと前から活動していたのですが、2010年のコミティアで珈琲読本を出した時から、二次創作サークルではなく、飲食系サークル「柚子屋茶寮」として活動が始まりました。

2010年11月のコミティア94

14年くらい前の飲食系サークル

近年のコミケでは「飲食系サークル」と言うカテゴリーが定着しましたが、この頃はまだ評論・情報系ジャンルの中で、グルメ系の本を扱うサークルとして扱われていた時期で、「フルカラーで飲食系の同人誌を作るなんて正気か!?」と言う規模感だったのを覚えています。

それでも同人誌を作るに至ったきっかけは、COSMIC FORGEさんと言うサークルの存在で、コーヒー入門の同人誌に大きな影響を受けたことと、自分の中で飲食系同人誌と言う扉を開いてくれた先達が居てくれたおかげでした。
(ここ数年はコミケでも見かけなくなってしまい寂しい限り)

かくいう作った当人も、最初に作ったのは確か50部くらいで、飲食系サークルとしての活動はこの時が初めてだったこともあり、コミティアの後の冬コミも合わせて売れたらいいなぁと淡い気持ちで、期待と不安半々でしたが、イベントでは20部くらい頒布出来て喜んだのは忘れられない思い出です。

コミティアの後

コミティアの時には初参加にもかかわらず、COMIC ZINさんからの委託の話をいただいて残部数を委託に出したところ、アキバブログさんで取り上げていただき、当時の前職の社長が「アキバブログに載ることはえらいことだぞ」と息巻いて話をしていた直後の出来事だったので、記事を何度も読み返すほど驚きました。

この記事の公開後、あっという間に委託分が無くなったと連絡が入り、冬コミ前に慌てて再版が決まり、飲食系サークルとしてのデビュー本ながらも、コーヒーに興味のある方に手に取ってもらえたことが嬉しかったし、人の縁に感謝することが続いた時でした。
(思い出話は書き続けると長くなるので、次回また書き綴ります)

今も変わらぬコンセプト

珈琲読本のコンセプトは、14年前から現在も変わっていません。

・専門知識のない初心者の方が読んでも出来る限り分かりやすく
・初心者の方でも扱いやすい器具を選定して
・やる気を後押しさせる内容にすること

この3つを念頭において制作しています。

肩書きとして「コーヒーインストラクター2級」の資格持ちですが、
珈琲の本を商業誌として出版されているプロの先駆者に比べたら、本業でもない素人同然の身ではありますが、初心者と同じ目線に立って何が分からないか、どんなことを知りたいかを毎回考えています。

分かりやすく、扱いやすく、これなら出来るかも な内容

特にコーヒーは産地や銘柄自体が横文字の塊で、専門用語も横文字が多く、
単語を理解していても日本語にしてくれって思うことはよくあります。
最近のトレンドで言う、アナエロビック(嫌気性発酵)とかバレルエイジド(ウイスキー樽で寝かせて熟成する)コーヒーとかetc…

専門用語はできるだけ使わず、使う場合はちゃんと事前説明をして、文字を大きくして可読性をあげることも意識しています。

商業誌と同じことをやっては先駆者に敵わないし、同じ内容ならじゃあそっちを買えばいいってことになってしまう上、珈琲読本の内容は読む人の観点によって評価が大きく異なる本で、
「知っている人からしたら、当たり前な内容を書き連ねているだけ」
「初心者からしたら、知りたかった情報が1冊に集約されている」

と言う良くも悪くも評価をいただいています。

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🍈メロンブックス通販ページ
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それでも、「分かりやすさ」が認知されている弊サークルの創作活動としては、今後もそのコンセプトを旗に掲げて、珈琲読本の制作も器具の選定、特集する内容を1人で組んで、あーでもないこーでもないと実験めいたことを1人でやってを繰り返して、年1~2冊ペースでもう何年かはコーヒーと共に創作活動を続ける予定です。

また、次回も制作中の珈琲読本15巻の執筆リハビリに、noteで記事を書きますので、よろしくお願いします。

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