1 GPT-4oに解かせた問題
今回解かせたのは、東京大学令和6(2024)年度第2次学力試験数学(理科)第1問です。
2 解かせた結果の概要
1回目 不正解
↓(指摘)
2回目 不正解
↓(指摘)
3回目 不正解
↓(指摘)
4回目 不正解
3 詳細
「ベクトルを使って考える」というのは、人間と同じでした。
条件(2)から得た不等式をもう少し簡単な形にするために、次のように指摘しました。
条件(3)から得た不等式をもう少し簡単な形にするために、次のように指摘しました。
また、両辺を2乗する前の不等式から、$${y}$$の範囲が絞ることができます。
このことを指摘しましたが、何度か指摘する言葉を変えても、期待した回答は得られませんでした。
4 評価
【良かった点】
解法の数学的な考え方ができたことです。空間図形の問題に見えますが、AIはベクトルとその内積を用いて回答しました。これは、高校生が用いる手法と同じです。
【課題点】
1回目や2回目の回答で指摘した通り、不等式をもっと簡単な形にして、$${y}$$の範囲を$${xy}$$平面に図示しやすいようにすること
両辺を2乗する前に、$${y}$$の範囲の考察が欠けていること
そもそも$${xy}$$平面に図示するプログラムが出来上がっていない。
AIの回答にあったプログラムをPythonで動かしてみましたが、正解の図にはなりませんでした。
次は第2問を解いてみます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。