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個人的に気に入っている文章たちをまとめました。自己満足です。
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「僕」が手放せない唯一の

眠れない。だから文字でも書こうという訳だ。 https://note.com/yuzu41060/n/nd3a80c9dc35a 先日書いた上の『「ボク」のペルソナ』という記事の続きと言えば続きであるし、そうでないと言えばそうでないとも言える。眠れないけど眠くないわけではないから支離滅裂なことを言っているのはある程度見逃してほしい。 どうでもいいけど、noteの改行ってなんでこんななんだろう。使いづらい。ブログに慣れてないだけなのかな。 それでは本題。 前の記事で僕

ゆずのうみ

明日も仕事なのに眠れない。寝たくない。 というか働きたくない。 それなりに好きな仕事に就いたはずなのに、 回り続ける車輪の上でハムスターのように走り続けるような日々に疲れている。 仕事には、少なくとも私の仕事には、終わりがない。 今月が終わったかと思えば、来月の仕事が始まり、 最近は今月が終わってもないのに来月再来月来年再来年と、 どんどん未来の仕事が降りかかってくる始末だ。 一体いつになったら休めるんだ。 社会人には休憩がない。 区切りがない。 学生みたいに、数年で

3学期の匂いがする。

季節の変わり目は胸が痒くなる。 胸が痒くなると、詩を書きたくなる。小説を書きたくなる。 季節の変わり目は、 来たる季節への期待と、終わりゆく季節への寂寥の両方を連れてくる。 私はその明るいノスタルジックさが好きだ。 もっと言えば、来たる季節への期待だけでなく、 その季節の思い出さえ呼び起こされる。 それくらい風の匂いは、記憶と密接に結びついている。 しかし、年が明けて。 こんなにも自分が新年の空気を好いているとは思わなかった。 実際にはまだ冬から冬で、 四季としては過

実は興味なんてない

詩を詠う。 メロディを書く。 フィクションを紡ぐ。 創作をやっていると、自分がいたって平凡な人間であるかを、その発想が貧相なものかを、痛感する。 だから、私は自分が普通の人間だと勘違いしてしまった。 社会人になって分かった。 社会に出て分かった。 私は普通の人間の中では、必死に欠けたところを隠さなければボロが出てしまうほどの紛い物であり、普通の人間として社会に擬態するだけで、ただただ疲弊してしまう脆弱な人間だ。 かといって、社会不適合者の中で共感を得られるほど人生が詰

私はとっくに「私」を面白がれなくなっている

幸せとはなんだろう? 最近の私にとってその答えは 「働いて疲れきった夜、家でひとりお酒を飲みながら、好きなYouTubeの動画を見ること」である。 そう気づいたのは最近だが、思えば大学生の頃から、 (私はコロナ禍とほぼ同タイミングで合法的に酒を飲めるようになったのであるが)そうだったような気がする。一番酒が美味しい瞬間は、ひとりで何かのコンテンツを消費しているときだ。 居酒屋で飲み会に参加している時とか、クラブで音に乗っている時とか、いい店でいいご飯を食べている時とかの

マジョリティとして生きる(朝井リョウ『正欲』の感想のようなもの)

だから私は今日も、マジョリティとして生きなくてはならない。 生まれながらに与えられた、全ての『特権』を原罪のように自覚しながら。 *** 朝井リョウさんの『正欲』を読みました。 それの感想を書きたいと思います。 しかし、あまりうまく言語化できる感想でもないですし、本の内容というよりむしろ自分の体験メインの話になると思います。 脈略も構成もない話に付き合える方のみ、あと、私の無根拠で漠然とした憎悪に耐えられる方のみ、先に読み進めてください。 読後感が決していい小説ではな

人間は単純か複雑か。それは美の探求か怠慢か。

私は言語学が好きだ。 言語という人が勝手に生み出したものでさえ、そこには何かの法則があって、何かの規則によって変化している。 言語学のある権威は言語を雪の結晶に喩えたそうだが、それは雪も言葉も、多種多様な種類がありながら、自然法則によって形が決定されるというプロセスを取るからだ。 物理を私は高校の時に挫折したが、それでもこの宇宙が一定の物理法則で動いているということには途轍もない美しさを感じる。 少ない法則から多種多様な現象が説明できるという事実は、美しいのだ。 そして、

虚無虚無キャンパスライフを、振り返る。

タイトルにもある通り、私のキャンパスライフは「虚無」だった。 それは偏に私の怠惰と臆病によるものである。 今回はそんな4年間の自分の行いを振り返り、反省したい。 そう、これは反省会だ。 長いようで短い大学生活を、私はどう過ごしてきたのか。 主に勉強面と交友面、創作面について、明け透けに語っていきたい。 どう楽しむのでも構わないけれど、同じように怠惰で臆病な大学生に、そして、これから大学生になる人に読んでもらえればと思う。 そして、どうか私と同じような過ちを犯さないよう

良い休日だった

とにかく静かな所で作業がしたい。 そう思い立ち、私は最寄り駅に向かって歩を進めた。 住宅街ということもあり、近所には学生に優しいファミレスやファストフード店の類がたくさんある。しかし、今日は土曜日。マックやミスドは自分より年下の学生で溢れかえっていることだろう。そこには静謐さの欠片も残されてはいまい。 ファミレスも考えたが、そこのファミレスはファミレスにしては値段が高く、メニューもあまり好みではない。という訳で、少し遠出してお気に入りのコメダ珈琲に出向くことにしたのだ。

脳の熱を冷ます

何も考えられない。 最近そう思うことが増えた。 大学のレポートや課題をする時も、就活でESを書く時も、将来のことを考える時も。 「なーんもやるきでん!かんがえられん!」 と言いながらスマホを開き、ゲームやらSNSやらで無理矢理報酬系を満たす日々だ。 そう、この報酬系とやら。 例の通り例のごとく詳しい意味は知らないので、あまり真に受けないでもらいたいが。 私はこの「なーんもできん!」からのスマホを触る時、自分の脳が熱を帯びていると感じる。 こういう時は決まって何

ツユ

カタカナは冷たい感じがして好きくない。 ひらがなは温かくてすき。漢字は半々。 最近、「承る」の「承」という字にハマっている。ワープロではなんてことないけど、手書きで書くとどこかかわいくて美しい。 梅雨は嫌い。 自分が生まれた季節のくせに。 温度よりも湿度の不快感の方が絶対高い。 住んだこともないけど、沖縄に住んだ方が絶対快適だよって毎夏思ってる。温暖湿潤気候許すまじ。 だから、エアコンで除湿をよく使うんだけど、どこかで冷房より電気代が高くつくと聞いた。てやんでい、そんなこと