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人は生涯にかかる金額を一生をかけて稼いでいく、らしい。


【379日目】

映画「5億円のじんせい」

また全力で推したい映画ができてしまいました。

高月望来は幼少期に難病を患っていたが、5億円もの善意の募金により手術は成功し、健康に成長していった。17歳の高校生になった望来を待っていたのは、「5億円にふさわしい人間」という周囲からの期待や、マスコミの好奇の目だった。窮屈な日々から逃げるかのようにSNSで自殺を宣言した望来のもとに見知らぬアカウントから「死ぬなら5億円返してから死ね」とのメッセージが届く。望来は家を飛び出し、5億円の「借金」を返して自由になるための旅に出るが……。

上記サイトより引用


人が一生にかかる金額、2億100万円。
対して、一生に稼ぐ金額2億300万。

生まれつきの心臓病で5億円の募金で
助かった命の望来少年は、
「じゃあ俺はどうしたらいいんだ!?」

絡み付くような周囲の期待と重圧に、
耐えられなくなっていたように
感じました。

「5億返してから死ね」
その衝撃的なメッセージを受けて
彼がとった行動は、
若さゆえの体当たりでもどかしいくらいで。


この映画の中で、私が一番好きなセリフ。
厳しい言葉を言いながらも命さえも助けてくれる方から、

「この世には、優しい人と、
優しくない人がいるんじゃなくて、
優しくしてもらえる人とそうじゃない人がいるんだよ。
お前は優しくしてもらいやすい人間なんだよ」

応援したくなる、力になりたくなる、
真っすぐな彼。

若い彼の「旅」は、
信じた人の裏切りや家もない人々との
出会いでもあり、
温かさに触れるものでもありました。

感性がみずみずしい。


レビューだけ見ると賛否両論ある映画のようですが、
「生きると死ぬ」で激しく揺れる、
どことなくけだるかったことのある
大人にも一度観ていただきたい映画です。

あのころの何ともならない未来
への気持ちをもう一度、
えぐられる作品だと感じました。


僕の話を少しだけ聴いて
もらえませんか?



明日もよき日になりますように。


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