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カレーの本

週6で出勤している飲食店で、無期限にシフトがゼロになった。新型コロナウイルスの影響だ。主にこの時給で暮らしているので週6の仕事が週0になるダメージは大きい。

ダメージは受けつつも、せっかくできた時間なので、勉強をしたり、部屋をぴかぴかにしたり、のんびりしたり、まかないがない分自炊したりしようと考えている。

そんなわけで、久しぶりに本棚の整頓をしている。イチオシのカレーの本を入手した順に紹介したい。

インドカレー名店のこだわりレシピ!!美味しいに決まっている。食べたい!ということで目に留まった。その時その書店にあった本の中で1番インド人の写真が掲載されていて、料理の写真もきれいだったので購入。
「東京スパイス番長シャンカールが伝授!」というメッセージには「番長ってこわそうだな…」と感じており、まさか近い将来番長に色々教えていただくとは思っていなかった。

この本のレシピを参考に、友人宅でモモパーティをしたり、チャパティやほうれん草カレーを作ったのも良い思い出。

いきなりこだわりレシピは背伸びしすぎかなー?と思って入手した2冊目がこちら。

その頃はこのように初々しく真似していた。まだコツがつかめていない。家にスパイスもほとんどなかったけれど「3スパイス&3ステップで作る」ということばに背中を押され、少しずつ1人でカレーを作りはじめた。3スパイスならいいかなと思えたし、3ステップなら私にもできるかも…と思ったのだけど、作り出すと楽しく、エスカレートすることになった。

次に買ったのがこちら。カレーのすべて。
調子に乗ってすべてを知ろうとしたが、まだ何も作ってない。世界のレシピ109種がきれいな写真で紹介されているので図鑑のように見て楽しむこともできる。すごく美味しそうだけど、自炊をしない独身者には準備が大変そうだった。「プロの味、プロのテクニック」と表紙に書いている通りだ。今の私は、時々ぱらぱらめくって「はあああ美味しそうう」と思うだけである。

次に買ったのがこちら。NHKの「趣味どきっ!」に水野仁輔さんが出演していた時のテキスト。まんべんなくカレーに触れることができる。

ちょうどこの頃、水野さんの「カレーの学校」4期に参加させていただいていて、私の転機となった頃だ。カレーの学校で触れた「カレープレーヤー」ということばにしびれ、私もカレープレーヤーになる!!と思った。2017年、たった2日間だけの学校だったけれど、その時の同級生とは未だに交流があり有難い。あの頃の私も人生に悩んだ崖っぷちで、たった2日間の受講料をクレジットカード3回払いでおそるおそる払った有様だった。だけど一気に世界が広がったので良い判断だったと思う。


同じ頃に購入した水野さんの本。これは、スパイスを中心にした内容でスパイスについて学べるのはもちろんのこと、読み物としても面白く、カレーの作り方も沢山掲載されており、水野さんが販売しているカレーのレシピとスパイスのセット「AIR SPICE」のスパイスの配合まで明かしてくれているサービス精神に満ちた一冊だ。カレー以外の、世界のスパイス料理にも触れていて視野が広がる。

こんやもカレーだら。私は静岡にゆかりはない。こんなご当地カレー本があるのがうらやましくて購入した。高知新聞社さんにも「こんやもカレーやき」を作っていただきたい。静岡に嫉妬である。静岡のカレー店紹介はもちろん、カレーの歴史や、静岡にあるGABANの工場見学、静岡が生んだカレーの人水野仁輔さんのコメントまで盛りだくさんで、静岡に関係ない私にも読み応え充分の内容だった。

スパイスについて、もっともっと詳しくなりたい、勉強したいと言っていたら友人からいただいた本。効能についても詳しく書かれていて非常に勉強になる。ありがたい。しっかり読み込んで勉強して、私のカレーを食べてくれる人をこっそり元気にしたい。日本薬科大学の学長さんはじめ、多くの教授が関わっておられる専門書で、なかなか覚えきれる内容ではないけれど、付録の「スパイス生薬小辞典」で勉強してから戻るとわかりやすい。

南インド料理に特化した一冊。ナイルレストランのナイル善己さんの本で、専門的ながらも工程ごとの写真も豊富で、あれこれ作ってみたくなる内容。インド料理店で食べた料理の名前を覚えて帰り、この本を辞書的に使うとだいたい掲載されているので「パイヤッサムはココナッツミルク煮のデザートかぁ!確かに…」などと記憶を定着させるのにも役立っている。


2006年発行の水野さんの本。父が突然くれた。私の父は優しい。けれど、私が変な娘だった為にあまり打ち解けることができずほとんど話さない。たまにメールをしても父も「どうも、どうも」といった様子で全く盛り上がらない。だけど、カレーのTV番組を録画しておいてくれたり、カレーの本をくれたり気にしてくれているようだ。ありがたい。

最初にカレー粉を作り、カレー粉+スパイスでカレーを作る1章2章と、スパイスで作る3章4章がある。10年以上前にこんな今っぽい本があったとは。レシピに「隠し味」の項目があるのが印象的。

こちらはカレーエッセイ。水野さんだけのおいしいカレーを追いかけながら、私は私だけのおいしいカレーを思い描く一冊。レシピに辿り着くまでをこんなにもこまやかに書いた本ははじめてだった。まさに「読むカレーの本」。

関西のスパイスカレーのつくりかた!知りたい!と思い即購入。関西の人気店32軒のレシピが収録されていてわくわくする内容だ。私も関西の人に喜ばれるカレーを作りたくて、参考にさせていただこうと各レシピのスパイス量が小さじ何杯ずつなのかを書き出してみたりした。けれど、「それぞれ違うなー」と法則が掴めなかった。4人前に対して、塩も小さじ1/2だったり大さじ1だったりとお店によって全然違っていて興味深かった。憧れのお店のレシピを一冊でみせていただける貴重な本。


1冊目の「スパイス選びから始めるインドカレー名店のこだわりレシピ」以来私にとって2冊目のシャンカール・ノグチさんの本。スパイスそれぞれについてだけではなく、ミックススパイスの調合についても詳しく書かれている。そして、ノグチ家の食卓について書かれているのが楽しい。

重たく取られると困るのだけど、ざっくり言って私は人が好きだと思う。小説家のエッセイや、バンドマンのインタビュー、情熱大陸、お会いしたことのない方のnoteもわりと読む。スパイス番長のこどもの頃の食卓も興味津々だ。

インドの東西南北の料理の特徴にも触れられていて、インドに行ったことのない私にもわかりやすかった。

東西南北がなんとなくわかったところで、西インドのレシピ集。「ベンガル料理はおいしい」。これは運良く、石濱匡雄さんのシタールを聴いて料理を食べるというイベントに参加することができ、その会場で購入した。ベンガル料理は美味しかった。ベンガル料理に馴染みがなくてもこの一冊があれば突然詳しくなれる。

エリックサウスの稲田俊輔さんの本。だいたい15分で本格的なカレーが作れる。簡単なだけではなく、バリエーションも多く、副菜も沢山紹介されているので、この本一冊でカレーどころかターリーまで作れてしまう。
一般的なレシピ本と違って、ほとんど「g」で教えてくれているのでブレにくい。最後に設計図も付けて下さっているので無限に応用できる。以前ツイッターでカレーの叩き台として公開して下さっていたものがより一層わかりやすくなっていた。

どの本も宝物なので、持っているもの全部紹介した。他にも入手できていない魅力的な本が色々あるけれど、2020年4月現在の私は上記の本の影響を受けている。惜しみなく教えてくださるカレーの先輩方に感謝。

外出しなくなる今こそ、カレーを作りたい。


#カレー #私のイチオシ #私の本棚


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