2021.3.11 今日の音🐚｜心に転がってた想いを集めてみた

こんばんは、今日は東日本大震災が起きて10年。
今日の記事は東日本大震災のお話です。僕なりの、考え方を綴っています。
きっと見たくない人がたくさんいるんじゃないかと思います。
いつでも大丈夫です。もし、この記事に目を留めてくださって、でも見たくないって方は、ここで閉じていただいて構いません。
ここから先は、東日本大震災に関する、僕の考えを綴っています。
どうぞ、よろしくお願いします。

１ヶ月前ぐらいから、メディアやネットでは「10年の節目」へ向けて特集を組んだり、なんやかんやしたりしていました。
そして今日はあの日を想起させるかの如くテレビはどのチャンネルも震災の話。

僕は、被災者ではありません。今日もこの記事を安全な場所から書いています。初めて東北を訪れたのは高校二年生の時。震災後４年が経過していました。各地で盛り土が進められ、ここは最大１０mの底上げをするんだと教えていただきました。土を運ぶベルトコンベアを見ました。現地の高校生と交流しました。家があったんだよ、と言われた更地で瓦礫の撤去を行いました。いっぱいお話聞きました。「大阪東北高校生交流」という企画。帰ってきてから報告会を行いました。尼崎のラジオに出演しました。なんかいろいろやりました。

Facebookにログイン

「ガレキ」って何だろうって思いました。生活用品がたくさん出てきたからです。語り部バスに乗って、語り部さんのお話を聴きながら現地を回りました。どんな顔して聞いたらいいのかわかりませんでした。伊藤さんという方です。一時間ずーっと喋ってくださって、最後に「今度は観光として楽しみに来てください」って言われました。僕それから、2年に1回ぐらいのペースでそのとき泊まったホテルに泊まりに行くようになりました。

教員になってもうすぐ1年が経とうとしています。僕が教壇に立とうと思ったきっかけはこの「大阪東北高校生交流」でした。ここで学んだこと、伝えていきたいなって思いました。帰ってきてすぐはそんな衝動に駆られ、必死になっていました。でもいつの日かその熱は冷め、一緒に行った彼らとは連絡を取ることもなくなりました。かろうじて残っているLINEグループに、今日これを書き終えたらこのリンクを貼ってみようかと思います。

そんなこんなで今日、それから1月17日、震災の話を子供たちにしました。ちょくちょく僕の記事を見てくださっている方はお気づきかもしれませんが、若干僕ひねくれてるところがありまして、彼らにも僕の考えてることをそこそこそのままに伝えました。いつかわかってくれるときがきたらいいなと思います。

ほんとはね、もっとたくさん、濃く、密に、書きたいことがあるんです。でもなんだか今日はそんなのをきれいにまとめる気分にはなれないのです。駄文、お許しください。
そこら中にあるんやもん、きれいにまとまった記事や写真や歌や番組が。
綺麗に整った何かを見て想いを馳せたいときは、それを見ればいいと思います。

全然、なんにも、節目とか言えない人がきっとたくさんいます。
「もう」とか「まだ」とかそんな議論なんかしたくない人がいます。
僕ら、経験していない人間はつくづく自分勝手だなと思います。
ある言葉が誰かを救う一方で、その言葉が誰かを急かしてる。
背中を押してほしい人と、横で黙って居てほしい人と、前から見ててほしい人と、なんか、言い出したらきりないぐらいいろんな人がいるんすよ。居ると思うんですよ。
じゃあみんなで黙祷しなあかんとかそんなこともなくて、したい人してください、祈りましょう。素敵なことです。大事なことです。日常を大切に思える人はそうしましょう。立派な考え方です。

なんか、大事だし必要だと思うし素敵です。ですけど、待ってよって人おいてっちゃだめだなって思います。
コロナで僕ら、その感情みんなそれぞれちょっとずつ持てたんちゃうかなって思います。もうちょっと、考えれることあるんちゃうかなって思います。こればっかりは、考えるだけで行動しないのもいいと思います。何かしら動き出せる人はすごいと思います。でも、ただ考えて、そこに居る、それがその存在が救いになる人もきっといると思います。みんながみんな被災者に想いを馳せすぎたら、重いよ、しんどいよ、きっと。わからんけど。これだって安全圏から必死こいて考え出した意見でしかないけど。

南三陸ホテル観洋という南三陸町にあるホテル。
僕はそこに、2年に1回行ってます。2021年は、どこかしらのタイミングで行こうと思います。伊藤さんは語り部バスで毎朝、あの日のことを語り続けています。その中には、いわゆるテレビ向きな感動話もあります。その中には、彼の懺悔もあります。僕はもう何回も伊藤さんの話を聴きました。毎度毎度、復興が進んでいくにつれ内容は変わっていきます。その中で変わらず話続けているのが、その懺悔です。ただ、避難所が寒かったとか大変だったとかだけじゃなくて、その経験一つ一つを、心で想って、受け止めて、進んでいるんだなって気づかされます。どうしても僕ら、事実しかわかんないんで。そのときのぶっちゃけた感情とか、そんなんわかんないんで。聴かなきゃ、わかんないし、聞いても難しいけど。

東北って、同情するための場所じゃないです。祈るための場所でもないです。そこには人が住んでいて、進んでいく復興の中でいろんな思いを持ちながらそれでもそこに想いを馳せている人たちが居て、居たくても居られない人もたくさんいて、それで、それが今、今の東北なのかなと思います。

10年経ったから、壊れた家は元に戻って、遺品の整理ができて、部屋は片付いて、新しい未来に向かって進んでるとか、そんなんじゃないんすよ。
きっとまだ、この、僕の今日の記事みたいに、断片的でぐちゃぐちゃで整うとは程遠い場所に居る人いっぱいだと思うんです。

僕は今日、そういう方たちを想って、一日を過ごしました。
勝手に節目にしたり一昔ってまとめたり、しなくていいんじゃないかな。
今日一日、皆さんそれぞれが、忙しい中でも少しでも、自分自身と向き合うことのできる時間を取れますように。

2021.3.11、それぞれの海、それぞれの10年

stand.fm