商品写真にAIの背景を合成できる「フォトグラファーAI」を使った感想
2023年7月に、EC事業者向け商品写真自動生成サービス「フォトグラファーAI」いうサービスがリリースされたので、色々な商品写真で使用感を試しています。
フォトグラファーAIとは
白抜き写真からこんな商品画像が簡単に作れたら、自社で撮影機材を揃える、物撮りサービスに外注する、素材サイトから背景を探して手作業で商品写真と合成する...そんな作業が必要なくなり便利ですよね。
色々な企業様の商品画像を作成している立場から、実用的なものかどうか興味があり、実際に使ってみました。
実際の操作画面と手順
基本操作の手順
上記の操作画面の①に商品写真を取り込む ⇒ ②にテキスト入力、または③から背景イメージを選んで自動でプロンプト入力 ⇒ ④に4パターンの画像が生成される ⇒ イメージ通りの画像が生成されるまで繰り返す
という流れです。
好きな素材を配置できる
操作画面にある土台や手などのデッサン画を選択すると、それを組み込んだ背景が生成されます。こちらはβ版使用時の操作動画ですがご覧ください。
フォトグラファーAIの良かった点
商品の「形状」が認識されるから、商品の自然な影が生成される
何度も生成をくり返すことで、商品のイメージに合う背景が生成される
フォトグラファーAIの悪かった点
商品の「サイズ感」と「光の向き」が認識されないから、背景とのサイズ感や光の当たり方が不自然になる
ガラスなど透明な商品は、透明部分の背景が白いままなので不自然になる
商品のイメージに合う背景が生成されるまで、何度も繰り返す必要がある
Photoshop画像がダウンロードできるが、レイヤーが統合されている
じつは、ここに至るまでに失敗作もたくさん...
プロンプト(命令文)の内容が良くなかったのか、パッとイメージ通りのものが生成されるまでに何度も試行錯誤し、時間がかかってしまいました。
以上から、私のように色々な商品画像の制作代行をしている方より、おそらく「同じ形状の商品をたくさん販売していて画像を量産したい」「完成度よりスピードを重視している」といった事業者さまに役に立つツールではないかと感じました。
ただ、機械学習でどんどん最適化していくのがAIの特徴なので、今後に期待です!
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