【仕事のこと】①公務員について
おはようございます。本日は少し話題を変えて、私の仕事について少しずつ書いてみようと思います。
私はある地方自治体で公務員をしています。俗にいう地方公務員ってやつです。主に地域の産業振興に関する業務を担当しています。
ところで、みなさんは公務員に対して、どんなイメージをお持ちですか?
いろいろあると思います。いまはCOVID-19もあり、日々、昼夜問わず現場で奮闘されている方も多いのも事実です。日常でも、学校などの教育現場、生活環境に何か課題のある方のサポートする現場などで日々走り回っている方もいます。一方で、ときには「仕事が遅い」「無駄が多いのでは」などの印象をもたれたことはないでしょうか?すみません、そう言われるとなかなか申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、このシリーズでは、そう思われる背景や、公務員の仕事の進め方について書いてみようと思います。
世の中、いろんな仕事があり、職業によってはいろいろご意見もあろうかと思います。でも、それには何らかの因果関係があったり、普段見えないところで奮闘されている方もいるのではないかと思います。そこらへんの相互理解につながったら、と思ったりします。
【公務員の行動基準】
民間企業では、企業によって自分たちのあるべき姿が企業理念や行動規範が規定されており、何らかの形で社員全員に共有されていたりします。しかし、公務員にはそのようなものはありません。(多様なご意見あるかと思いますが、少なくとも私はそう思います)しかし、公務員、例えば私のような地方公務員は、地方公務員法第三十条に服務の根本基準として次のように定められています。
「すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。」
また、入職時の導入研修では、公務には次にような特徴があると話がありました。
公益性:公務は公益を追求(社会秩序・安全の維持、生存の保障等)するために行われ、その費用の多くは税金によって賄われる
中立性・公平性:公務では恣意的に弾力的な運用は許されない。相手によって取扱いが異なることがないよう、公平で中立的な対応が求められる
権力性:法令に基づき、ある行為の禁止や強制力をもった執行など、公権力を行使する立場にある
独占性:公務には管轄区域が決まっており、その地域では独占的な活動が中心となり、民間の活動のような自由競争がない
公務員は、仕事を進める上で以上のような特性をどこかで意識していると思います。なので、特定の人や団体、企業をひいきにしてないか、あるいは公権力の行使によってなんらかの不具合が起きないか、などなど、慎重に検討する傾向にあります。
人によっては、このようなところに対して「仕事が遅い」とか「少しぐらいいいのでは」を思うかもしれません。ですが、仕事によっては何かを制限したりすることも可能ですし、できるだけ公平・中立な対応が求められるので、どうしても慎重な対応になることもあります。
次は、仕事のおおよそ進め方について、年間スケジュールの観点で書いてみる予定です。
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