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休日の過ごし方で集中力はガラリと変わる 〜最高の休日を〜

世間では4連休。
皆さんは何をして過ごす予定ですか?

残念ながらぼくの会社は祝日に休めないタイプの業務なので、社員たちも皆祝日御構い無しに出勤である。(その代わり来週1週間休みになる。なおぼくは休みではない。現実は非情なのだ)

皆さんの中にはゴロゴロして過ごそう!という方も結構多いのではないだろうか。

実は、休日の過ごし方によっては平日の集中力が大きく変わる可能性があるのだ。

休日明けがツラい…その対策法

休日明けの月曜日の朝がツラい、いわゆる「ブルーマンデー」と呼ばれる現象だが、実は対策法が存在する。
というのもこの症状に陥る人間には夜型人間が多いのだ。

夜型の人は平日の就寝時間が遅い。その上週末になると、次の日早起きする必要がなくなるため、ゲームをしたりネットをしたり飲み会に行ったり友達と遊んだり。羽を伸ばして平日よりもさらに夜更かしをする。そして次の日二度寝三度寝を決め込んで、お昼頃に起きることになる(下手したら夕方起きる奴もいるはずだ)

結果、平日と休日で睡眠時間のタイミングに大幅なズレが生じてしまうのだ。
このズレのことを、Social jetlagと睡眠の研究や生物学の研究では呼称している。直訳するなら社会性時差ボケ(社会的時差ボケ)と呼ぶ。

毎朝7時過ぎには出社させられているのに、休日だけ11時に起きている、というパターンは典型的なSocial jetlag患者だ。

Jetlag、時差ボケとはよく言ったもので、上の例のように4時間起きるのがズレれば、体としてはまるで海外旅行に1日行って帰ってきたのと同じような感覚に錯覚するわけだ。

4時間の時差ボケフライトとなると

成田 → パキスタン・ウズベキスタン

くらいの時差ボケだ。異国にもほどがある。ちなみにインドでだいたい3時間半。

つまり、休日になったらいきなりお昼に起きる人は、インドを超えてパキスタンまで日帰り旅行をしているようなものだ。東京⇆大阪間だって日帰りは結構ダルいのに。
ちょっとカレー食いにインド行ってくるわ!レベルの気軽さで行けるはずがない。

この結果睡眠不足になり、ホルモンバランスも崩れ、自律神経系が失調し、集中力が乱れ、「仕事ができないダメ人間」の一丁上がりである。

これではいけない。

改善するには?

そもそも自律神経は体内時計のリズムと同期する。そしてその体内時計が太陽光を浴びることでリセットされることはかなり有名だ。
医学的なことを言えば網膜の中にある「光感受性網膜神経節細胞」(高校の生物をかじったことのある人なら聞いたことがあるはず)に光が入ると体内時計のリズムの位相を適正化するのだが、それこそ長い話になるから今日は割愛。

この午前中の光刺激を受けることで、体内時計の周期が遅れている夜型の人間の睡眠リズムを朝型に早めることができるのだ。
つまり一番簡単な対策方法は

午前中の太陽光を浴びる

休日に長寝をするな、とは言わない。
でもいったん起床して太陽光を浴びることで改善ができるのだ。
注意点としては、「光を目にまっすぐ入れる」こと。(つまり家で寝っ転がりながら窓を眺める、では効果が少ない)
もちろん日光の直射はしないこと。
建物などに当たった光や、太陽以外の空など、少しまぶしいレベルの明るさのところをじっくりと見る。

なお体内時計には青い波長の光が強く作用するため、青空とかそういうものがかなりいいだろう。

寝足りない、そんな場合は昼寝で補おう

さて、頑張って通常と同じ時間に起きても、眠いものは眠い。
それを妨げる気は無い。

「平日と同じ動きをしろよ!」なんてまるでブラック企業だ。
なんで土日の朝9時に出社ね、とか平然と言われなければならないんだ。

ということで寝足りない人は昼寝でカバーしよう。
できれば昼すぎまでは我慢して、そのあとに昼寝をしよう。
これがうまくいけば、休日の体内時計の遅れがなくなり、安定して朝型を維持できる。
夜に眠れなくて、ずっとベッドで悶々としたり、Twitterを見たりすることもなくなるはずだ。平日の睡眠負債も軽くなり長時間の寝だめが必要なくなる。

さあ、生活習慣を休みに負けないように、うまく昼寝を活用して、来週ベストな集中力で過ごせるように、いい4連休をお過ごしください。

では皆様、明日も良いお昼寝を。

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