本末転倒な集中力 〜そこで集中しても意味がない〜
皆さんはnoteの題材を考えるときに何から発想を得ていますか?
ぼくは貧困な発想なので、日々論文ポータルなんかを読みながらネタを探しているわけです。
で、今回はちょっとクスッときた大真面目な論文について。
PC 作業時の集中力向上のための作業用壁紙:橘 卓見ら著
情報処理学会 インタラクション 2012
この論文、前々から気づいていたのですが、心に引っかかるものがあってちゃんとしっかり読もうとしていなかったわけです。
で、意を決して今日はツッコミを入れようと思って、読んでみまして。
すごい真面目な論文で、定義づけから実験時の環境のディスプレイまでの距離や照度・輝度など、かなり細かく報告してあり、論文の形としてはすっごくクオリティの高い論文だと思うんです。
で、結果も有意差が出てて、結論もバッチリ。
…なんですが。
このnoteに興味を持ってくれて、リンク先の論文まで目を通してくれた方は気づいたと思うんですが、、、。
そもそもPCでの作業中って、こんな風になりませんか??
そう、作業するときは全画面になると思うんです。
つまり、作業中にデスクトップの壁紙って見ないんですよ。
もちろん、マルチタスクをこなす場合は背景も見えると思うけど、その場合は一箇所じゃなくて多数の箇所を見る作業になるので、一画面集中にはなり得ない。
これに初っ端からタイトル見たときに心の中でツッコミを入れたので、ずっと読んでなかったんですが、中身を読んでも全くそのツッコミはぬぐえませんでした。
この論文、「そもそも担当教官に見せたとき、ストップがかからなかったのか?」とか「発表の際の質疑応答等、どんなツッコミが入ったのかな。」とかちょっと考えると学生時代を思い出して、それはそれで背中が寒くなる思いもしますが。
という事で、本日は番外編でした。
あ、でも、この論文の集中の定義、という冒頭は考えさせられました。
きちんとした集中の定義を決めないで今まで書いてきちゃったな、と。大反省です。それこそ担当教官がいたらブチ怒られます。という事で明日は集中の定義を明確にしていく予定です。
では皆さま、今週もまた、良い集中を。
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