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絵本紹介「おめでとう たいせつなあなたへ」

この世の中で最も深い愛情とはなんでしょうか?
その答えがこの作品に詰まっているような気がしています。

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これまでにたくさんの絵本を読んで来ましたが、はっきり言ってしまえばこの絵本に勝てる物語はありません。
そして、この絵本は誰の心にも刺さる力を持っています、それは誰もが子供だった頃があるからです。

この作品が持つ特異性は感情が本能的に反応してしまう程の「リアリティ」です。
この作品は、作者のいとうえみこさんが実際に経験された出産・子育てを切り取って作られています。
ここまで「赤裸々に」「堂々と」表現をすることは、きっと多くのお母さん達の勇気になるのではないでしょうか。

お母さんの愛情を泣かずに読むことは出来ませんが、もう一つ特筆すべきなのは写真です。
おそらく、この写真はお父さんが撮られているかと思いますが、これほど素晴らしい赤ちゃんの写真はここでしか見る事が出来ないでしょう。
「きれいでかわいい」という枠ではおさまらない圧倒的なリアリティと生命の描写に、息を飲みました。

おそらくこの作品を読んだ時の感覚は二つに分かれる事になります。
それは

「母親としての気持ち」
「子供としての気持ち」

これを読んだあなたはどちらの気持ちになるでしょうか。

最後に…
この作品を読むときはご自宅で読まれる事をお勧めします。
月並みな表現ですが、涙無しには最後まで見る事が出来ないからです。

人間は誰もが違う生き物です、十分すぎるほど厳しい社会では、皆が「平等に」「幸せに」生きる事は出来ないのかもしれません。
それでも、誰もが誰かのお腹から産まれてきた事は揺るぎない事実なんだと感じました。

「おめでとう たいせつなあなたへ」 朗読動画 ※ネタバレ注意

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